この日、最も多くのアーティストが出演したのが「DISCOVERY STAGE」。YourLimitCheers(ChibiChael&Nano Dia)のDJプレイに続いて登場したWhoopee Bombは、弱冠20歳のニューカマーでありながら、SEEDAを始めとするゲスト陣とともに一気に会場の熱気を高める。それとは対照的なメロウな雰囲気を醸し出したのがEminata。「Selfish」などをしっとりと歌い上げ、その確かなボーカル力で観るものを惹きつけた。男女混成8人組ユニットとして活動するlyrical schoolはアメカジで統一したスタイルで登場。「DRIVE ME CRAZY」などの楽曲とパフォーマンス力の高さで、アイドルファンから初見の観客までをしっかりとロックし、ライブの巧みさを証明する。
DJとして登場したオカモトレイジ(OKAMOTO'S)は、K-POPやJ-POPのリミックスを中心にプレイし、DJ / 選曲家としての手腕の高さでフロアを熱狂させる。その派手な空気から、「SAMSAVANNA」で一気に別世界へとオーディエンスを引き込んだのは呂布カルマ。ダウナーなビートと独特な詩世界からなるラップによって生まれる言葉の熱量に、観客は飲み込まれていく。BMSGに所属するAile The Shotaは、「IMA」や「常懐 feat. 春」などを丁寧に、そして楽しげに歌い上げ、ポップセンスあふれるステージングを披露。ロマンチックでタフ、しなやかなラップを聞かせたのはRyohu。「all in one」や「hanabi」など、クールなスタイルでステージを形作っていく。続いて登場したのは御大RIP SLYME。サポートのおかもとえみ&WISEとともに、「JUMP」や「JOINT」など問答無用のクラシックが惜しげもなく披露されるとフロアは大爆発。続くchelmicoも代表曲「Highlight」でライブをスタートさせ、キュートなダンスも印象的な「I just wanna dance with you- period」や「Easy Breezy」など、こちらもヒット曲を矢継ぎ早に披露し、会場の熱気は最高潮に。
宇宙人に抱えられるようなコスプレで登場したPeterparker69。「Flight to Mumbai」などバイラルヒット曲を中心に構成されたステージは、現在進行系のサウンドを強く感じさせた。海外勢とのコラボも多いHIYADAMは、MCを挟まずに30分の持ち時間の中で12曲を披露するサービス精神の高さと、スキルフルなステージングが印象に残り、客席にほかのアーティスト陣が見学にきていたのも納得の仕上がり。ライブアクトとして「Discovery Stage」のトリを飾ったのは6人組ユニットSTARKIDS。コックやゾンビなどのコスプレをするメンバーと、ステージファッションのメンバーの対比から感じる自由さは、音楽的な享楽性を追求したカラフルかつ野放図、バイタリティあふれる楽曲とパフォーマンスにも通じるだろう。最後はクロージングDJのshucreamが、ディスコからアイドルまで幅広い楽曲をプレイし、イベントの名残を惜しんだ。
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