コピーされやすいデジタルアートに、「非代替性トークン(NFT)」の仕組みを使って複製を不可能にする「NFTアート」の作家として活動する。墨で描いた絵にコンピューターグラフィックス(CG)で動きを加える「動く墨絵」で注目を集める。11月に沼津市で開かれる「ぬまづ未来博」で基調講演する。長泉町出身。
-NFTアートの作家として活動を始めた経緯は。
「元々、個人や映像制作会社に所属してCMやアニメ制作に携わり、平行して2011年からデジタルアート作家として活動を始めた。20年からNFTアートを始め、21年からは専業作家になった。「動く墨絵」は、実写の映像とグラフィックスを重ねた映像制作をしてきた技術を生かしている」
-NFTアートや自身の作品の特徴は。
「私の場合、購入者に所有権を渡すので同じ作品を複数の場所でモニターやスクリーンに映し出して楽しむことができる。私はデジタルとアナログとの狭間世代。墨絵というアナログなアートとデジタルを融合させた作品だからか、シニアの方の購入者も多い」
-沼津市で活動する意義は。
「映像制作の仕事をしている頃から、沼津から東京に通っていた。創作に行き詰まった時、海や森を訪れて自然に触れ、リフレッシュできるのが魅力。独自開発したデジタル作品用の額縁も沼津市内の店が協力してくれた」
-今後の目標は。
「デジタルネーティブの若い世代はNFTアートに興味を持つ人が多い。沼津でワークショップなどができたら。将来的には沼津を拠点にしつつ、海外にもう一つ拠点を持ちたい」
(東部総局・尾藤旭)
からの記事と詳細 ( 静岡人インタビュー「この人」 NFTアーティスト NAKANO yasuhiroさん(沼津市)|あなたの静岡新聞 - あなたの静岡新聞 )
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