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Friday, January 13, 2023

23歳の起業家 岐阜・柳ケ瀬にギャラリー 若手アーティスト応援:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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 大学卒業と同時に起業し、岐阜市の柳ケ瀬商店街に移り住んだ渡辺百恵さん(23)が、商店街の一角にギャラリー「ニュー銀座堂」を開業した。月替わりで新進気鋭の作家たちの作品を展示する。若手アーティストが輝ける場を提供するとともに、沈滞気味な商店街へ新しい風を吹き込む。

 岐阜市出身の渡辺さんは、県立岐阜農林高校を卒業後、京都府宇治市の京都文教大学へ進み、地域デザインやまちづくりを学んだ。いったんは就職活動をし、2社から内定をもらったが、「自分にとって居心地の良い場所はどこだろう」と立ち止まった。

 「すぐに辞めるかもしれない。それなら自分で会社を立ち上げよう」

 大学卒業と同時に岐阜へ戻り、「ひとやすみ事務所」を起業。高校時代に演劇部で脚本などを担当していた経験を生かし、昨年4月、柳ケ瀬に近い岐阜市美殿町にカフェバーと演劇教室を開いた。すると、店には地元で活動する若手クリエーターやアーティストが集まるようになった。

 渡辺さんが暮らすのは柳ケ瀬商店街の2階。ビルの管理会社から、階下の靴店が一昨年から空き店舗になっていると聞き、「次世代を担う若手アーティストに活躍の場を提供しよう」と、ギャラリーに改装することを思いついた。

 開業資金は、市の補助金や十六フィナンシャルグループのまちづくり会社「カンダまちおこし」が運営するローカルクラウドファンディングを活用した。昭和レトロな雰囲気が漂う靴店の屋号「銀座堂」と看板の一部をそのまま活用し、「ニュー銀座堂」として昨年12月1日に開業した。

 今月は、岐阜市の女子高校生アーティスト「Euphoriar(ユーフォリアー)」さん(17)の初披露となるデジタル絵画など約10点を展示。ほかに東京芸術大学卒の若手作家の工芸品なども展示している。また、ニュー銀座堂の文字が入ったカップやキーホルダーなどのオリジナルグッズも販売中だ。

 渡辺さんは「気軽に立ち寄って交流できる居心地のよい場所にしたい。ここからたくさんのアーティストが羽ばたき、商店街が元気になればうれしい」と話す。

 ニュー銀座堂の営業時間は午前11時~午後6時。火曜定休。問い合わせは、ホームページ(https://www.hitoyasumi.info別ウインドウで開きます)から。(松永佳伸)

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