RSK山陽放送
特集は、鉄の恐竜のオブジェを作る男性についてです。 その作品は恐竜を研究する大学での展示が始まったほか、恐竜にとどまらず、レモンで有名な島をPRする怪獣制作の依頼がくるなど、活躍の場がどんどん広がっています。 バーナーを操って鉄板を切り、さらに磨いて輝きを生み出します。 溶接アーティスト、三近延生さんが作るのは鉄の恐竜のオブジェです。 鉄工所を経営の傍ら、ペーパークラフトを作る会社との取引から、恐竜に興味を持ったという三近さん。 鉄の魅力を後世に伝えるため、技を駆使した鉄の恐竜のオブジェは、恐竜研究の第一線でも評価されています。 岡山市北区の岡山理科大学です。 多くの学生が行き来する建物の入り口付近に、オブジェが置かれています。 国内でも珍しい恐竜学博物館を持つこの大学に、9月から9体が並んでいます。 過去にモンゴルのゴビ砂漠で数々の恐竜の化石を発掘した岡山理科大学。 恐竜学博物館の館長である石垣忍教授はオブジェの参考にと、何度も三近さんが化石の見学に訪れたと話します。 これまでオブジェのモチーフは過去に実在した恐竜でしたが、6月、工房にあるイラストが持ち込まれました。 描かれているのは怪獣です。 依頼から3か月後、瀬戸内海に浮かぶ広島県の生口島に怪獣が出現しました。 日本一の斜張橋である多々羅大橋をバックに大きな口を開けて立つ全長3mの怪獣。 前足は大きなレモンをつかんでいます。 これが「怪獣レモン」です。 曾祖父から数えて4代目という生産者、片岡孝之さんの作るレモンは大ぶりでごつごつした形をしています。 国産レモン発祥の地とされる生口島のレモンを広く発信しようというブランド名が、「怪獣レモン」。 名付け親で農産物加工などのプロデュースを手掛ける山岡由明さんが、「怪獣レモン」をPRするオブジェの作り手としてSNSで三近さんを見つけました。 オブジェはレモン畑の中、しまなみ海道の自転車などの専用道路のすぐ脇に置かれました。 サイクリングなどで訪れた人も思わず足を止めます。 三近さんにとっては初めての空想上の生き物のオブジェ、得るものは多かったといいます。 三近さんは、全国の博物館やイベント会場へのオブジェの販売やリースなどを主な柱とする会社、「アイゼン・ファシル」を昨年、設立しました。 そして来月、倉敷アイビースクエアで初の個展を開きます。 会社の共同経営者である佐藤泰章さんも、個展に大きな期待を寄せています。 古代のロマンを今に伝える恐竜から、地域おこしを手助けするユーモラスな怪獣まで。 溶接アーティスト・三近延生さんのものづくりの情熱は、まだまだ醒めることはなさそうです。
からの記事と詳細 ( 溶接アーティストによる「レモンの島」と「鉄の恐竜」【岡山】(RSK山陽放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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