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Saturday, May 15, 2021

週刊地震情報 2021.5.16 14日(金)福島県沖でM6.3 青森〜千葉まで震度3以上 - ウェザーニュース

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2021/05/16 11:18 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準で、北海道から九州にかけての太平洋側で発生が目立ちます。震度3以上の地震は4回発生しました。(5月10日~5月16日7時の集計)

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福島県沖の地震

14日(金)8時58分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード6.3、深さ46kmと推定される地震が発生しました。この地震で福島県伊達市、相馬市、南相馬市、宮城県登米市、大崎市、石巻市、岩手県矢巾町などで震度4、青森県から千葉県にかけての太平洋側の広い範囲で震度3を観測しました。

地震のメカニズムは西北西ー南東南方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。2月13日に発生したマグニチュード7.3の地震の震源に近く、余震活動と見られます。一連の活動で最も規模が大きかったのは2月15日に発生したマグニチュード5.5で、今回のマグニチュード6.3は最大規模です。

福島県沖や宮城県沖は今年に入ってからも規模が大きめの地震がしばしば発生しています。国内でも地震活動が非常に活発な地域のひとつですので、定期的に地震対策のチェックなどを行うようにしてください。

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21日(水)7時45分頃、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード4.1、深さ約16kmと推定される地震が発生、鹿児島県十島村・悪石島で最大震度4を観測しました。

トカラ列島近海の地震活動は小康状態でしたが、20日(火)にマグニチュード3.0、震度3の地震が起き、さらに震度4の地震が発生したことで、再度の活発化が心配されました。震度4の地震のあとに最大震度1の地震が4回あったもののすぐに落ち着き、22日(木)以降の有感地震は1回のみです。

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日高地方中部の地震

14日(金)20時46分頃、北海道日高地方中部を震源とするマグニチュード4.6、深さ20kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道新冠町で最大震度4、新ひだか町で震度3を観測しました。日高地方中部を震源とする震度4以上の地震は、2011年9月以来で約10年ぶりのことです。

日高地方中部は知られている断層帯はほとんどないものの、過去には大きな地震の発生した記録が残っています。2011年9月にはマグニチュード5.1で最大震度5弱。1932年にはマグニチュード6.9で最大震度5(当時の階級)が発生しました。

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震源の浅い地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布することが多いものの、深発地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布となることがあります。

太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きな地震はインド洋で発生したマグニチュード6.7の地震です。

日本時間の12日(水)にインド洋を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生しました。震源が島から離れていたため、揺れによる影響は起きていません。震源はインドプレートとアフリカプレートの境界の中央インド洋海嶺付近になります。地震のメカニズムは横ずれ型で、海嶺周辺に発達したトランスフォーム断層で発生した地震です。

中央インド洋海嶺では時々マグニチュード7を超えるような地震も起きており、2003年には今回の震源よりも北でマグニチュード7.6が発生しました。ただ、横ずれ型の地震のため、津波は起きないケースがほとんどです。

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日本時間の5日(月)夜からロサンゼルス空港の近くを震源とする地震が多く発生しました。最も大きなものは5日(月)20時44分に発生したマグニチュード4.0です。

規模はそれほど大きくなく、震央付近では日本の震度階級で震度2程度に相当する揺れになったと見られます。日本時間の8日(木)朝にかけて継続し、マグニチュード1以上の地震は100回以上に達しました。

ロサンゼルスなどカリフォルニア州では長大なサンアンドレアス断層がよく知られていますが、今回の震源域はそれよりも少し南に離れた領域です。地震のメカニズムもサンアンドレアス断層付近で多く見られる横ずれ型ではなく、逆断層型と解析されています。地震が集中した地域では小規模な断層帯がいくつも分布しており、これらの活動が関連していると考えられます。

この小規模な断層帯周辺でも過去に大きな地震が発生したケースは見られ、今回の震源より少し北西側では1994年にマグニチュード6.7が起きています。ノースリッジ地震と呼ばれる地震で、ハイウェイが崩壊するなど建築物に大きな被害が発生し、50人以上の方が亡くなりました。

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※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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