フェスが向かうべき道
8月20日〜22日、新潟県の苗場スキー場で「FUJI ROCK FESTIVAL 21」(以下:フジロック)が開催された。
当然ながらこの時期の開催には反対意見も多く、私自身も「ホントにやるの?」と不安と抵抗感がないまぜになったような気分でいた。事前に詳細な「新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン」が発表されはしたが、現実問題としてそれらがきちんと守られ、感染を回避できるとはとうてい思えなかったからだ。
だが結果的に、フジロックはいい意味で予想を裏切ってくれた。YouTubeでのライブ配信を確認した限り、参加者はみなガイドラインを守っているように見えたからだ。
「なぜ、この時期に参加するのか?」という問題と直面していたアーティストたちの意識も、比較的高いように思えた。とくに「フェス中止とか、無観客とか求めるんだったら、マジで補償とか枠組みとか仕組みとか、本当に作るべきだって。もうそういうところにきてると思う」と、“中止か否か”というところからさらに一歩踏み込んだTHA BLUE HERBのMC、ILL-BOSSTINO(以下:BOSS)の主張には強く共感した。
そんなこともあり、3日間のイベントが終了したころには「今年のフジロックの是非論は、もうこのあたりで終わりにしてもいいのではないか」という気持ちにもなれた。細かくみていけば問題もあったのかもしれないが、少なくとも運営側、アーティスト、オーディエンスの3者は、同じ思いを共有できていたように思えたというのがその理由だ。
からの記事と詳細 ( “密フェス”への不快感と、アーティストと大村県知事の一筋の光 - 論座 )
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