テレビ熊本
新型コロナは芸術活動にも大きな影響を及ぼしています。表現の場を失ったアーティストたちを支援するため熊本市が始めた『アーティストスポット』という新たな取り組みを取材しました。 熊本博物館のプラネタリウムで撮影された熊本のアーティストのライブ。熊本市が昨年度から始めた事業『アーティストスポット熊本』をPRするために使われます。『アーティストスポット熊本』は新型コロナの影響を受けた熊本市の『アーティスト』と表現の場『スポット』を提供してくれる店舗などをマッチングさせるものです。PR映像に出演していたアーティスト『Shiki』もこの事業に登録しました。県内を中心に活動して5年目。新型コロナの影響で東京などでのライブをはじめライブ会場が使えなくなりました。現在は無観客のライブ映像を配信するなどしていますが、今回の事業でさらに活動の場が広がることを期待しています。 【Shiki ボーカルakariさん】 「ドラムがいないドラムレスバンドとして活動しているんですけど、場所や環境にとらわれずに演奏ができるので」 「アーティストスポットさんには感謝です」 一方、『スポット』登録している博物館も、この事業に新たな可能性を感じています。 【熊本博物館 坂本康祐 館長補佐】 「熊本博物館はリニューアルで5年間お休みをいただいていたんですが、その間に小学生とか通常は学校の催しでいらっしゃるのですが、それがなかった世代もあってその世代の方々に知ってもらうチャンスになるのかな」 『スポット』登録している熊本市下通のメガネ店。店の壁面に移動式の棚がある一角を無償で貸し出しています。元々、地震後の改装でふれあいの場として整備されたスペースです。 【eye wear shop Visio 倉原孝徳チーフ】 「メガネに触れる以外にもアートにも触れてもらえますし新しい発見があるのかなと思う」 取材時に展示されていたのは楽譜を点字に訳し、それを絵に落とし込んだ世界でも類をみない点字アーティストの加藤英理さんの作品です。加藤さんも今回の事業を通してこの場所にたどり着きました。 【加藤英理さんON】 「下通で作品展ができるというのもめったにない機会なのでラッキーって感じです」 【eye wear shop Visio 倉原孝徳チーフ】 「今までうちの店がここにあるとご存じない方も アートに触れるために来ていただいたり今までにないお客様の来店があるかなと思う」 この事業の対象となるアーティストは3年以上の実績があり収入があるなどの条件があります。 【熊本市文化政策課 倉岡孟史主事】 「今まで発表の場でなかったような所がですねスポット登録いただいて発表の場となっているのが大きいかなと思っています」 昨年度末までに122人のアーティストと57カ所のスポットの登録があり44件のマッチングができました。 【熊本市 倉岡孟史主事】 「わざわざ介入するのではなくアーティストがスポットに声をかけるスポットがアーティストに声をかけたりして自分たちでマッチングさせてこれをきっかけに活性化させればいいなと」 まだまだ本来の活動ができていない熊本のアーティスト、そして、芸術に触れる機会が減っている市民のためにも。全国に先駆けた取り組みアーティストスポット熊本が定着し、熊本が芸術の街になることを関係者は願っています。
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