中国新疆ウイグル自治区の人権状況をめぐって国際社会の批判が高まるなか、トルコに住むウイグル族が不安を募らせている。中国政府の迫害から逃れた人たちの受け入れ先となり、「第2の故郷」とも呼ばれるトルコだが、中国との距離を縮めるにつれ、寛容さが失われつつある。(イスタンブール=高野裕介)
「テロ」のぬれぎぬ
「ドアを開けろ」。昨年11月下旬、トルコの最大都市イスタンブール。日付が変わろうとする深夜、商店を経営するウイグル族の男性(28)の自宅に7、8人の警察官がやって来た。身に覚えはない。理由を聞いても「(首都)アンカラから指示が来ている」と答えるだけ。警察が手にした捜索令状には、テロ関与の疑いとあった。
妻と幼い女の子を残し、男性は連行された。入管当局の施設に収容されると、先に拘束されていたウイグル族の男性2人と同部屋になった。30平方メートルほどの広さに2段ベッドが三つ。施設の看守に「長くはならない。中国に送還されることもないから心配するな」と告げられたが、不安は消えなかった。
「必要ならトルコのためにシ…
からの記事と詳細 ( ウイグル族、トルコでも拘束 背景に中国の「機密情報」 - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/3v250Hj
No comments:
Post a Comment