展示会のテーマは、社会において通常それに触れたり言語化されることのない、通念や深層心理などを作品を通じ表現すること。会場はビルの3層に分かれ、それぞれ「過去を知る」「現在に向き合う」「未来を瞑想する」というさらに細分化したテーマを設定している。
展示会のキュレーターで、「WWDジャパン」でも活躍するフォトグラファー・小田駿一が出品したのは、おびただしいほどのタトゥーを全身に彫った男女を撮影したポートレート16点。小田は彼らを被写体に選んだ理由について、「(タトゥーが)言葉や文様を体に刻みつけるという、いわば“自分らしさ”の究極的な表現」として強烈なインスピレーションを受けたからだと語る。一方、さまざまなポージングやブレ・歪みなどの撮影手法を駆使することで、人間の葛藤や苦悩、克己などの心理を隠喩。「常に揺るがぬ自分」と「適応するために変わり続ける自分」を使い分けながら社会を生きる、人間のリアルな姿を浮き彫りにすることを目指した。
神保町の老舗古書店の小宮山書店は、ロープアーティストのhajime kiyokoらにフォーカスし、インスタレーションとともに作品群を展示。過激なエロティックアートやフェティッシュなフォトプリントなど、書店の既成概念を覆すラインアップを並べた。
出展者の中でも異色と言えるのが“第六感クリエイティブ”を自称するBORING AFTERNOON。展示会場の最上階にはコタツやコンポなどが置かれた憩いのスペースを設置。90年代のJ-POPを流しながら来場者とともにコタツで温まり、気分が向いた時に作りたいものを作る。この空間から生まれる新しい人間関係や思い出までを、“作品”として完成させていくという。
からの記事と詳細 ( 気鋭若手アーティスト8人が日本橋で合同作品展 社会のタブーに挑戦する“問題作”が一堂に(WWD JAPAN.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3t7S6Y5
No comments:
Post a Comment