日本に住むブラジル人のアーティストらが手がけた絵画や彫刻作品を集めた展示会が浜松市で開かれています。
この取り組みは日本に住むブラジル人のアーティストたちが活躍できる場をつくろうと、在浜松ブラジル総領事館と協力して企画しました。
浜松市中央区の会場には、絵画や彫刻など２２０点の作品が展示されています。
このうち、パウロ・リカルドさんの「月読命」は、淡い紫やピンク色が混ざった紙を折り紙のようにさまざまな形に折って何枚も重ね合わせた衣装の作品です。
千羽鶴を思わせるような細かい手作業と、神秘的な色合いが特徴的です。
また、門脇エメルソンさんの「既成概念にとらわれない東洋」は、「日本の文化」に見立てたコイがブラジルらしさを表した枠の中から出ていく様子を描いていて、日系人の中に日本の文化も息づいていることが表現されています。
作品展を主催したカキハラ・パウラさんは、「ブラジル人のアーティストは工場などの仕事の合間に作品を制作することが多く、芸術界へのつながりが築けていない人も多い。多くの人に来てもらい、この展示会がアーティストにとっていい機会になればうれしい」と話していました。
この展示会は、浜松市中央区の「クリエート浜松」で４月１４日まで開かれています。
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