一日の大半をPCの前で過ごす人にとって、キーボードは生産性を大きく左右するツールだ。打ちやすさや持ち運びのしやすさ、デザイン、静かさや機能、接続方法など、選び方の基準は多い。それゆえに、自分のこだわりをすべて満たすキーボードには、なかなか出合えない。
そこで、3Dアーティストでモーションデザイナーのベン・フリックは、キーボードをゼロから妄想することにした。「空想のテクノロジーをちょっとしたアニメーションで表現する個人プロジェクトだったんです」と、彼は振り返る。
そうして彼はレンダリングのアップデートを繰り返し、その過程をXで発信していた。それに目をつけたのが、カナダのガジェットメーカーのWORK LOUDERだ。同社はフリックのレンダリングをもとに、薄型メカニカルキーボード「KNOB / k.no.b.1」を開発した。
Knobはアップルの「Magic Keyboard」より少し大きいサイズ。筐体には1枚のアルミ板から削り出された継ぎ目のないアルミニウム製ユニボディを採用している。
その特徴のひとつは、キーボードの右端にある100×310ピクセルの液晶ディスプレイだ。アップルの「MacBook Pro」にかつて搭載されていた「Touch Bar」を思わせるこの小さな画面には、音量や明るさのスライダー、通知、時計などを表示できるようになっている。
その上にあるのは、キーボードの名称の由来でもある小さなふたつのつまみ(knob)だ。こちらにはスクロールや拡大・縮小、音量の上げ下げなどの機能を振り分けられる。
モダンとクラシックを融合させたようなデザインは、フリックの美学を反映したものだ。「ブラウンやアップルのインダストリアルなデザインにインスピレーションをもらってきました。これらの企業の製品は、常に美しさと機能の絶妙なバランスを保っています」
フリックのこだわりが詰まったKnobは米国時間4月4日に予約が開始される。日本からも注文できるという。
からの記事と詳細 ( 3Dアーティストの空想が現実に。薄型メカニカルキーボード「KNOB / k.no.b.1」 - WIRED.jp )
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