フランス中部の街、リモージュで160年以上にわたり磁器を作り続けるベルナルド。およそ700名の職人を擁する工房では50もの工程を経て、年間200万点の製品が生産されている。伝統あるメゾンで創立当初から行われているのがアーティストとのコラボレーション事業だ。アーティストたちの求める世界を形にすることで、磁器という素材そのものの可能性を追求し続けてきた。そんなベルナルドの新しい挑戦と研究の成果が、昨年『Transmission』と題した展覧会で本国にて披露された。現在、同展覧会が東京ミッドタウンのイセタンサローネで開催中だ。
『Je Te Mangerais Dans la Main(あなたの手から頬張る)』と題された、写真家JR(ジェイアール)の作品。
会場には9名の個性あふれるアーティストとのコラボレーション作品が展示されている。「あなたの手から頬張る」と題された写真をモチーフにしたJRのプレート、人形の腕と脚をかたどったカンパーナ兄弟の『ナザレ』、巨大なティーポットに手編みのレースをあしらったジョアナ・ヴァスコンセロスの『ルイボス』、メタリックな塗装が目をひくジェフ・クーンズの『バルーン・ドッグ』、緻密なフォルムが特徴的な建築デザイナー、シルヴァン・ドビュイソンの『イノサンス』など一流アーティストの世界観がベルナルドの卓越した技術により、新たな魅力を開花させている。
カンパーナ兄弟はベルナルドの工房で、磁器に対する深い愛と高度な技術に感銘を受けた。『ナザレ』は人形の腕と脚をかたどったセンターピース。
磁器とは思えないメタリックな光沢が再現された、ジェフ・クーンズの『バルーン・スワン・マジェンタ』。
数学的緻密さで、何百枚ものスケッチを行うシルヴァン・ドビュイソン。「アノ」のエスプレッソカップ&ソーサーは無駄のないエレガントなフォルムが印象的。
会場で上映されているビデオでは、ベルナルドのアトリエで行われている職人技術、アーティストたちとの出会い、彼らと作り上げた作品の数々などが紹介されている。長い年月をかけてアーティストと職人が息吹を吹き込んだ作品を、ぜひその目で確かめてほしい。
会場:ISETAN SALONE TOKYO (東京ミッドタウン・ガレリア)
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン・ガレリア1F
tel: 03-6434-7975(直通)
会期:開催中~4月2日(火)
営)11:00〜20:00
休)期間中は無休
https://isetan.mistore.jp/store/shinjuku/isetansalone/index.html
●問い合わせ先:
ISETAN SALONE TOKYO
tel:03-6434-7975
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