地域とアーティストの文化交流の場をつくろうと、川崎市中原区の空き店舗を活用する取り組みが、来年三月までの期間限定で始まっている。もともとパチンコ店だった店内の壁などに、アーティストが思い思いの絵を描き、九日から十一日まで壁画展「Wallternatives(ウォルタナティブス)」が開かれる。(竹谷直子)
芸術の魅力を発信する中原区の団体「BEHIND THE WALL(ビハインド ザ ウォール)」が主催する。不動産開発などを手がける「ジェクトワン」(東京都渋谷区)が所有するビルの建て替えに伴い、限られた期間だけ空いた一階フロア約六百五十平方メートルの活用を、同社が団体に持ちかけて実現した。
壁画展にはアーティスト十四人が参加。制作現場で余る塗料を使って愛犬を描いた壁画や、五歳と三歳の子どもとアーティスト二人がクリスタル(水晶)などを緑や青色で描いた作品が披露される。
団体代表の佐川友星さん(36)=中原区=は「壁画は、目いっぱい空間を楽しめる。体感に近いアートになっている」と魅力を語る。ジェクトワンの荻野智希さん(35)は「期間限定の空き店舗を面白く活用する方法を考えた。これを機に各地でも取り組んでいきたい」と話した。来年三月までの間、地元の人との交流会など、地域に開かれたアトリエとしてイベントを企画していく予定。アーティストが新たに加わるなどし、壁画も変化していくという。
会場は、中原区田尻町二八の一の大寿ビル(JR南武線平間駅徒歩二分)。入場料五百円で、高校生以下は無料。アーティストによるガイド付き観覧券は、各日十枚限定で五千円。問い合わせは同団体のメール(behindthewallradio81@gmail.com)へ。
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