会社員から音楽の道へ。ターバンを纏う謎多きアーティスト
鮮やかなスーツ姿にターバン、そしてキラリと光る金縁メガネ――男の名はマハラージャン。謎のシンガー・ソングライターだ。この情報だけでは、「……え?」となるばかりである。 ⇒【写真】「普通じゃない歌詞」が昔から好きだったというマハラージャン その音楽はどんなものかと調べてみれば、目に飛び込んでくるタイトルは「セーラ☆ムン太郎」をはじめ、「地獄Part2」「権力ちょうだい」など、脳内はフリーズするばかり。これはイロモノの方向で処理しておくべきか。そういう段階を踏んで聴くから、クオリティの高さに余計ヤラれてしまう。 濃厚なファンク、きらめくダンスミュージック、そして歌における抜群のポップセンス。不条理な歌詞はあってもネタではない。自虐を織り交ぜつつ、呪いの言葉を祝砲に変えていくような作風は、現代の社会派ファンクと呼んでもいいくらいだ。近年じわじわと話題になってはいたが、『ザ・ファースト・テイク』への出演をきっかけに、今、マハラージャンにハマる人が増加している。
アーティストであり、エンターテインメントでもある美学
「最初のハードルが高くて、みんな聴くまでにかなり段階を踏むらしいです(笑)。でも僕は本気で自分がいいと思えるものを作っていますね。ただ、みんなが聞いたことのある格好いい言葉なら、当然、その言葉が似合う人が歌ったほうがサマになるわけです。そうじゃない僕がやるなら違う楽しさやインパクトも欲しくなる。アーティストであり、エンターテインメントでもある。それは自分の中の美学かもしれない」 ゆらゆら帝国や水曜日のカンパネラなど「普通じゃない歌詞」が昔から好きだったが、長らく夢中になったのはUKロックやダフト・パンクなどの洋楽。言葉に共感するような聴き方をしてこなかったから、人々が歌詞に食いついてくることには驚いたという。 「最初は歌詞なんてどうでもいいと思ってましたよ。でも、どうでもいいって言えるくらいのスタンスでいたほうが面白がられるのかもしれない」
音楽への想いを抱えながら過ごした会社員時代
とはいえ、なんでも適当に書けるわけではない。大事にしているのは実体験が反映されていることで、言いたいことがなかなか言えない、人の目が気になるといった感覚は、過去の社会人経験が強く出たものだ。 「CM制作の会社にいましたけど、過酷な現場もつらいし、やっぱり音楽をやりたいと思いながら仕事をするのがつらかった。でも、思い切って辞めてみたら、今までできなかったことや出会いがたくさんあって、どんどん違う世界が見えてくる。後悔はないです」
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