薄暗いライブハウスに響き渡る、断末魔の叫びのような音。この音を生み出しているのは、ギターでもベースでも、キーボードでもない。 <【動画】パフォーマンスをするノイズカレー> カレーだ。 カレーの調理音で音楽を奏でているのは、ノイズミュージック・アーティストの「ノイズカレー」。調理と音楽を融合した独創的なパフォーマンスで、東京のライブシーンでひそかに注目を集めている存在だ。 J-CASTニュースが、謎多き前衛アーティストの正体に迫った。 ■ネット上に数々の演奏動画 ノイズミュージックとは、生活上の雑音や自然音など、本来ならば音楽的要素が見出されない音を用いて、音楽を作り出すジャンルだ。 世の中のノイズ・ミュージシャンがそれぞれの解釈で「ノイズ」を奏でる中、ノイズカレーは「カレーの調理音」に音楽性を見出した。ステージ上で野菜を切ったり、鍋で炒めたり...ノイズカレーのパフォーマンスでは、そうした音をマイクが拾い、エフェクターを通じて様々な音に変換。叫び声やBGMとともに、演奏を構成する。 ネット上には、ノイズカレーの演奏動画の数々がアップロードされている。YouTubeに投稿された過去のライブ動画では、穏やかな調理風景が一転、轟音と発狂が入り混じるカオス空間に変貌する、圧巻のパフォーマンスを見ることができる。 ツイッター上では、披露宴の余興だろうか、タキシードと白いドレスに身を包んだ新郎新婦の前でパフォーマンスをしている動画も確認できる。
「度肝を抜かれました」
今から2年前の19年4月、ノイズカレーのパフォーマンスを間近で見た人がいる。世界の打楽器事情に詳しい「打楽器マニア」のサカンさんだ。当時、他の出演バンド目当てにライブハウスへ足を運んだところ、ノイズカレーのパフォーマンスに遭遇。21年5月11日、J-CASTニュースの取材に対し、当時の印象をこう振り返った。 「度肝を抜かれました。調理の音はとてもリズミカルで、まるで音楽のように聞こえる事がありますが、まさか調理する事そのものを音楽的パフォーマンスにする方がいらっしゃるとは思いもよりませんでした」 実はノイズカレー、これまでもツイッター上でたびたび注目を集めてきた。2021年4月にアップされた演奏動画に対しては「マジで謎くて最高」「なにこれ...めっちゃかっこいいんっすけど...」「ライブハウスで見たい」「この世界は広いんだと再認識しました」などの反響が。海外ユーザーからも、 「Ohh, dinner and a show!」(なんてこった!ディナーとショーを両立してやがる!) 「dope」(イカれてるぜ) など驚きの声が相次いだ。 ただ、ツイッター上では定期的に話題を呼んでいるものの、その実態は長い間謎に包まれてきた。一体なぜ、このような音楽をやっているのか。J-CASTニュースは5月6日、ノイズカレー本人にツイッターのDMを通じて取材。話を聞いた。
からの記事と詳細 ( 「カレーの調理音」でライブ演奏 謎の前衛アーティスト「ノイズカレー」の正体とは(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3fkWOvJ
No comments:
Post a Comment