神奈川県や情報通信技術(ICT)関連企業などでつくる「AI(人工知能)防災協議会」は二十六日、無料通信アプリ「LINE」を通して災害時に被害情報を収集、提供できるシステムを使い、災害対応訓練を行った。改善を重ねた上で、県は二〇二一年度中の導入を目指す。
使用したシステムは、同協議会が開発中の「防災チャットボット『SOCDA』(ソクダ)」。一般の人が写真や文章を投稿・共有する機能と、避難所の混雑具合や取るべき避難行動を表示する機能がある。
訓練は、県内に台風が上陸し、藤沢、鎌倉両市を流れる柏尾川に氾濫の危険性があるという想定で実施。刻々と変わる最新の被害状況と避難所の混雑状況を示す地図を表示した大型スクリーンを見ながら、県職員が隣の市への避難を促す情報を出すなどした。
課題は、AIの機能や偽情報を取り除く精度向上という。今後は避難所で不足している物資の情報を投稿する機能なども付け加えたいとしている。
県くらし安全防災局の花田忠雄局長は「今までは電話で被害を聞き、紙の地図に落としていた。ソクダを導入すれば業務が効率化され、被災者支援など他の業務に人員が割ける」と話した。 (志村彰太)
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