ソフトバンクから高速・大容量通信規格「5G」に関する技術情報を持ち出したとして、不正競争防止法違反容疑で警視庁に逮捕された同社元社員で楽天モバイルに転職した合場邦章容疑者(45)が、楽天側の社内調査に「転職先で技術力をアピールしたかった」と話していたことが関係者への取材でわかった。転職市場が活性化する中、企業の情報管理の難しさが浮かぶ。(坂本早希)
昨年8月、東京都世田谷区の楽天モバイル本社。極秘裏に進められた警視庁の捜索が終わった後、合場容疑者は複数回にわたって社内調査を受けた。
「なぜファイルを持ち出したのですか?」
「転職先で自分の技術力をアピールし、幅広く活躍したいと思いました」
合場容疑者はこう述べ、持ち出しの善悪については「深く考えなかった」と打ち明けたという。
合場容疑者は神奈川県の公立高校を卒業後、工場勤務や電話会社のオペレーターを経てエンジニアとなり、大手電話会社で派遣社員として実績を積んだ。2004年7月、28歳でソフトバンクに入社。光通信や迷惑電話防止システムの特許を取るなど、「順調にキャリアを積んでいた」(ソフトバンク社員)という。
だが、入社から15年余りたった19年11月、同年末で退職し、楽天モバイルに入社すると職場に申告した。捜査関係者によると、この頃から退職当日までに約30回、5Gの情報など約170点を会社のメールから私用メールに添付送信するなどし、持ち出した。
楽天関係者は「有能な技術者だったが、規範意識が欠如していたと言わざるを得ない」と語気を強めた。
からの記事と詳細 ( 「転職先にアピールしたかった」…5G情報流出、善悪「深く考えなかった」 - 読売新聞 )
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