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Saturday, January 30, 2021

週刊地震情報 2021.1.31 27日(水)北海道胆振で震度4の地震 胆振東部地震と深さに違い - ウェザーニュース

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2021/01/31 11:01 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると少なくなっています。震度3以上の地震は3回発生しました。この期間は北海道周辺での地震が目立っています。(1月25日~1月31日10時の集計)

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胆振地方中東部の地震

27日(水)14時06分頃、北海道の胆振地方中東部を震源とするマグニチュード5.4、深さ約128kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道新冠町で最大震度の4、千歳市や函館市、青森県階上町など広い範囲で震度3の揺れを観測しています。

今回の地震は、震度7の揺れによって甚大な被害をもたらした、2018年の「平成30年北海道胆振東部地震」と非常に近い震央で発生しました。ただ、胆振東部地震の震源の深さが約37kmだったのに対し、今回は約128kmと深さに大きな違いがあります。また、メカニズムも逆断層型だった胆振東部地震に比べ、横ずれ型に近く、タイプの違う地震です。

胆振東部地震の余震活動はかなり落ち着いており、最近1年間で見ても震度3以上は1回のみ、震度1以上でも6回に留まっています。

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熊本県熊本地方の地震

24日(日)0時57分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード3.9、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。この地震で熊本県宇城市で最大震度3を観測、そのほか熊本市や八代市、宮崎県美郷町などで震度2を観測しています。

今回の震源は2016年の熊本地震の活動域で、この領域で発生した震度3以上の地震は去年11月3日以来です。全体の活動としては確実に落ち着いてきており、震度4以上の強い揺れを伴う地震は2018年を最後に起きていません。

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異常震域とは?

震源の浅い地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布することが多いものの、深発地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布となることがあります。

太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生しませんでした。最も強い地震はオーストラリアの沖とパナマ付近でそれぞれ発生したマグニチュード5.6です。

30日(土)にオーストラリアの北西沖でマグニチュード5.6、深さ約10kmの地震が発生しました。震央が陸地から離れていたため、揺れによる影響は出ていません。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

この地震の震源はオーストラリアプレートがユーラシアプレートに沈み込んでいる境界からは南に大きく離れており、震源も浅いことから、活断層型に近い種類の地震と見られます。

比較的地震の少ない領域ではありますが、時々マグニチュード5~6クラスの地震が発生しています。最近では2019年7月に今回の震源よりも陸地側でマグニチュード6.6の地震が起きています。

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また、24日(日)には南極半島の沖にある、サウスシェトランド諸島近海でマグニチュード6.9の地震が発生しました。地震のメカニズムは正断層型で、プレート同士が離れる運動に伴って起きたと見られます。この地震に伴い、非常に微弱な津波が発生しています。

この付近は南極プレートとスコシアプレートと呼ばれる小さなプレートの境界に当たり、時々大きな地震が発生します。去年11月にマグニチュード6.0の地震が起きており、1971年にはマグニチュード7.0の記録が残っています。

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※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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