クリエーター視点 中谷宇吉郎 ひもとく
加賀市を拠点に映像関連のプロジェクトを展開するユニット「映像ワークショップ」が、片山津温泉のファンづくりを目的にした情報紙「イグアノドン」を創刊した。独特の温泉文化や、雪の結晶の研究で知られる同温泉出身の物理学者の中谷宇吉郎について、クリエーターならではの視点で切り取り、ポップでアートな内容に仕上げた。(小室亜希子)
タイトルは、宇吉郎の長男が十歳の時に作った詩「イグアノドンの唄」に由来する。イグアノドンの背中にゴリラが乗ってった、ゴリラの背中にお猿が乗ってった…と詩はつづられる。ユニットの明貫(みょうかん)紘子さん(44)は「時間や物事のあらゆるスケールから解き放たれているよう。科学と芸術にも通じる」と選んだ理由を話す。
A3判の紙を八つ折りにしてあり、表面には読み物を掲載。裏面は全面を使い、宇吉郎がまとめた「雪の結晶一般分類図」のポスターに仕立てた。読みものは片山津温泉にある宇吉郎の生家にまつわる話や、かつて柴山潟に浮かんでいた大型船の思い出など。物語調の軟らかい文章でつづられ、英語の対訳もある。
明貫さんは二〇一八年三月、当時住んでいたドイツから夫の木村悟之(のりゆき)さん(42)=市地域おこし協力隊=とともに市に移住した。二人とも映像作品の研究や制作を手掛けており、中谷宇吉郎雪の科学館(同市潮津町)のプロジェクトに携わる中で、文化や芸術も愛した宇吉郎の人となりに魅了されていった。
合わせて周囲の温泉地に比べ、歴史が浅い片山津温泉に「多様性を受け入れる優しさ」を感じ、大好きになった。歓楽街としてにぎわった過去もひっくるめて面白いと感じ、温泉文化として盛り込んでいく。
明貫さんは「新しい発見や出会いにつながるものを提供し、片山津温泉を訪れるきっかけになってほしい」と期待を込める。
次号は十月に雪の科学館で開かれる宇吉郎生誕百二十周年記念講演会に合わせて発行する。一部三百三十円(税込み)。雪の科学館のほか、金沢市の書店「石引パブリック」のオンラインストアでも扱っている。
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August 25, 2020 at 03:00AM
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片山津温泉 ポップに紹介 情報紙「イグアノドン」創刊 - 中日新聞
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