在沖米軍関係者の新型コロナウイルス感染者が拡大する中、保健医療当局の海軍病院と沖縄県保健医療部で共有する数字と、各基地が公式フェイスブックなどで公表する数字が異なるなど、混乱が生じている。検査数を含むその他の情報も十分ではなく、対策に不可欠な迅速かつ正確な情報共有の在り方が改めて問われている。
クラーディー四軍調整官
１１日にクラーディー四軍調整官が県による数字の公表を容認。その後、在沖米海兵隊は１５日から、非公表としていた感染者数をフェイスブックで公表するようになった。
２４日は午前１１時５０分ごろ、海兵隊は陽性が普天間飛行場２７人とキャンプ・ハンセン１４人の計４１人と公表。だが、県保健医療部が午後３時４５分にプレスリリースした数字はわずかハンセンの２人だけだった。
県保健医療部は海軍病院が午前１０時ごろまに報告してきた数字を毎日、公表するが、２４日はフェイスブックを見て確認に追われ、海軍病院から「相当数発生している」との情報はあったが、同日中に正確な数字は得られず、県公表の数字は更新されなかった。
２４日分の結果が反映されているとみられる２５日の県公表では普天間２６人で、海兵隊が前日に公表していた２７人と齟齬（そご）もみられる。
タイムラグや内容に齟齬が生じていることに、県保健医療部の大城玲子部長は「海兵隊が発表している数字と、海軍病院がつかんでいる数字がどのような精査状況になっているかわからない」と戸惑いを隠さない。
感染拡大を受け、１５日に保健医療当局間と、渉外当局間による協議の場が設置され、円滑な情報共有や連携が期待されたが、２回目の協議の予定はたっていない。
第１回協議で提供することで合意したという日ごとの検査数や陽性率の情報もないという。大城部長は「基地内でかなりの数が出ていて精査が難しいのだと思うが、県としては求めていきたい」と話した（政経部・大城大輔）
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July 26, 2020 at 07:00AM
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沖縄県と米軍、情報共有にタイムラグ コロナ感染者数 - 沖縄タイムス
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