JR東日本は7月中旬をメドに、列車の混雑状況をほぼリアルタイム提供するスマートフォン向け情報サービスを首都圏の主要な約20線区・区間に拡大する。現在は山手線のみで提供しており、新たに中央線や京葉線などを追加する。約5分前の状況を知ることが可能。新型コロナウイルス感染を防ぐため、通勤や移動で人混みを避けたい乗客のニーズに対応する。
JR東日本は混雑情報提供アプリの対象路線を首都圏で大幅に拡大する（アプリ画面のイメージ）
混雑情報を提供するのはスマホ用「JR東日本アプリ」。車両台車部分の空気バネへの圧力をセンサーで測定し、およその乗車人数を算定する。調べたい列車のアイコンを押すと「座席に座れる程度」「ゆったり立てる程度」「肩が触れあう程度」など5段階で混み具合を表示する。特急列車、ライナー、普通列車グリーン車は対象外となる。
同サービスは2014年から山手線で先行して提供しきた。同社によると1日あたりの利用件数は新型コロナの感染拡大前の約1000件から、緊急事態宣言解除後あたりから同約1万件へと10倍に増えているという。列車の混雑情報のニーズが高いと判断し、対象の大幅な拡充を決めた。
これに関連し、2021年夏ごろには駅の窓口を通さずチケットレスで予約から乗車まで完結できる「えきねっとアプリ」も刷新する。「新幹線eチケットサービス」の割引サービスや決済方法を拡充する。非接触のサービスの使い勝手を高め、感染を防ぐ「新しい生活様式」での利用を提案していく。
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June 10, 2020 at 11:46AM
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JR東日本 列車の混雑情報、首都圏で7月に大幅拡充へ - 日本経済新聞
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