国内市場に甘んじてきたJ-POP
これまでの邦楽アーティストは、ヒット曲に恵まれれば、国内市場だけで莫大な利益を得ることができていた。1980年代後半から国家戦略としてK-POPを海外展開してきた韓国と比べ、日本は自給自足の国内市場に甘んじてきた。そのため、海外でのライブやフェスに出演する場合もほとんどが招聘されるのではなく、渡航や設営経費は自弁。キャスティング業者に報酬を支払ってセッティングされることも多く、その目的はあくまで現地ではなく、国内向けのプロモーションであることが大半だった。例外として、ヘビメタで世界各国のファンを獲得したBABYMETALといったアーティストは存在するが、基本的に海外公演は自費による赤字公演が通例で、海外公演をすることによって国内での評価を高め、媒体露出やSNSでの盛り上がりに期待することを主な目的としていた。
だが、国内市場の縮小にともない、国内のみを対象とした経営方針では所属事務所やレーベル会社の先細りが現実化してきた。そのため、今まで主にアニソンに依存して来た海外市場をJ-POPアーティストによって本格的に開発し始めたのである。
海外で通用するためのK-POP戦略とは
しかし、日本のヒットアーティストだからといって、そのまま海外で通用するほど国際市場は甘くない。K-POPの成功は、徹底したトレーニングによるクオリティの高いパフォーマンス、ネイティブレベルの英語歌唱力や会話力といったアーティスト自身のスキルはもちろん、高度なプロダクション技術と特殊効果を施したMV(ミュージックビデオ)を制作。TikTokやYouTubeを使ったプロモーション活動も戦略的に行い、ライブ配信などでは多言語に対応することで、国境を越えたファンを構築している。グローバルで支持を得るために、日本、中国、タイ、フィリピンなど多国籍のメンバーで構成させることも珍しくない。からの記事と詳細 ( K-POPだけじゃない 日本人アーティスト世界進出に向けた新戦略とは - Forbes JAPAN )
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