イジメられっ子の高校生が、喧嘩をテーマにした動画を配信して成り上がっていくTVアニメ「喧嘩独学」。4月から放送され話題を呼んでいる本作のオープニング・テーマ「Wild Boy」を担当しているのは、THE RAMPAGEのパフォーマー5人で構成されるヒップホップユニット・MA55IVE THE RAMPAGEです。TVアニメがさらに盛り上がるこのタイミングで、メンバーであるLIKIYAさん、神谷健太さん、山本彰吾さん、浦川翔平さん、鈴木昂秀さんに初のアニメタイアップへの感慨やメンバー自身で制作した歌詞に込めた思いをうかがいました。
――「Wild Boy」で「喧嘩独学」の主題歌を担当することになった際の気持ちをお聞かせください。
鈴木 僕はもともとアニメが好きだったので、「まさかMA55IVEでアニメの主題歌ができるなんて!」とうれしい気持ちでいっぱいでした。
浦川 自分もアニメが好きで、主題歌を務めることが夢だったので、それがかなって震えました。(鈴木)昂秀といっしょに「ヤバいね」「放送が始まる日が楽しみ」といった話をしました。
山本 僕は昔からマンガが好きで、特にこういった喧嘩系の作品が好きでした。今の若い人たちに勇気を与えられるような作品に僕らの音楽が付随して、皆さんの記憶に残るといいなとワクワクしました。
神谷 アニメと主題歌はセットというイメージがあります。この「Wild Boy」も「喧嘩独学」の顔になれるよう、しっかりおもしろい歌詞にしたいと思いました。
LIKIYA MA55IVEでこういったタイアップをいただけることが純粋にうれしかったですし、僕も見たいと思えるような作品だったので、そういう作品で僕らの曲を起用していただけてよかったです。
――マンガが好きな山本さんは原作の「喧嘩独学」を読んでどんな感想を抱きましたか?
山本 僕らが昔から読んでいるマンガと違って、縦スクロールでフルカラーだし、出てくるものや絵に韓国っぽさも感じられて、今の流行に沿った作品だなと感じました。話はイジメられっ子が主人公の喧嘩ものですけど、そこにSNSや動画配信といった若い人たちにとっての日常が散りばめられていて。ワクワクするような内容で、すごく読みやすかったです。
――では「Wild Boy」をメンバーで作詞するにあたって、どんな思いを込めたか教えてください。
LIKIYA アニメ制作側から「こういったイメージで」というような注文は特になくて、まずアニメの概要を拝見して、そこからどういう歌詞にしようか自分達で考えていきました。弱い主人公が試行錯誤して強くなっていく成り上がりストーリーだったので、それをしっかり歌詞に落とし込もうと。
鈴木 歌詞に「BUZZ Money」という造語も入っていますが、それは動画配信でバズってお金を稼ぐという原作を踏まえて生まれたことばです。そんなふうにメンバーそれぞれが考えた、作品の世界観にハマるフレーズがたくさん盛り込まれているので注目してほしいです。
神谷 サビはみんなで考えましたよね。
LIKIYA 今回、サビの歌詞は2つつくっていて、最初は自分が英語で書いていたけど、曲をつくるなかで日本語も入れたほうがいいんじゃないかという話になってみんなで日本語の歌詞をつくりました。
――タイトルの「Wild Boy」はどこから?
山本 LIKIYAさんが担当した最初のバース(Aメロ)にあるフレーズから取りました。これは決まるのが早かったです。原作のイメージが強いので、そこに全力で寄せていきました。
浦川 格闘技や拳に関連したワードも多いよね。
――MA55IVEは多くの曲をメンバーで作詞されていますが、どんな流れでつくっているのでしょうか?
LIKIYA 今回はタイアップ先のアニメがありましたけど、まず毎回テーマやシチュエーションを設定して、それぞれで歌詞を持ち寄ってすり合わせています。楽曲によっては自分が歌うところ以外を書くこともあります。
山本 レコーディング中に沼っている人がいたら、みんなで「こっちの歌詞のほうがいいんじゃない?」とかアドバイスすることもあります。
――レコーディング時に歌詞を変えることもあるんですね。
山本 自分は現場で一気にリリックを変える癖がついちゃっていて。今回ももともと作っていた自分のバースの歌詞は全部入れ替えてレコーディングしました。
神谷 「Wild Boy」はBメロにキーが高いところがあるんですけど、そこで語尾が「い」のことばが来ると声が出しづらいので、語尾が「あ」とか比較的出しやすいことばに変更しました。
浦川 想像を超えるくらい高いキーだったので、どういう感じにするかは悩みました。あまり高すぎてもかわいい感じになっちゃうし。ただ曲がギターサウンド寄りだったので、自分はバンドっぽいというか少しハスキーな歌い方にしました。おかげでマンガの世界観に沿った声が残せたと思います。ライブではすごく大変そうですけど。
山本 僕もめちゃくちゃ高いところの担当だったので、一発で喉が飛びました(笑)。でもそれでイル(HIPHOP用語で「ヤバい」)な感じになったので、そこからサビでバコーンと上がることで爆発力が生まれたらいいなと思いながらレコーディングしました。
――ありがとうございます。「喧嘩独学」にちなんで、皆さんでバズる動画をつくるならどんな内容にしたいですか?
神谷 飲み会に潜入したり?
山本 車を1台借りてみんなでドライブかな? 人数も少ないし。
鈴木 16人のTHE RAMPAGEではできないことね。
一同 いいね~。
浦川 逆に、僕らと対極にあるものをするとかは? 猫カフェとかメイドカフェとか。
神谷 LIKIYAさんに「萌え萌えキュン」ってメイドさんといっしょにやってもらって。
一同 (爆笑)。
鈴木 キッザニアに行ったりね。そういう逆にいくのはおもしろそう。
――いつか、そうした動画が見られることに期待します。最後に、もしかなうのなら今後MA55IVEとしてどんな作品とタイアップしてみたいですか?
鈴木 電子コミックを読むようになってわかりましたが、電子コミックからアニメになるものってバズりやすいと感じています。最近だと「俺だけレベルアップな件」とか。そういったタイアップがやりたいと、実際にスタッフさんにも言っていたのでその思いが「喧嘩独学」で形になってすごくうれしかったです。
山本 僕は浅野いにおさんのマンガ「MUJINA IN TO THE DEEP」がアニメになったらタイアップしたいですね。人権のない人たちが殺し屋として雇われて、政治家や芸能人を咎めていく話なんですけど、おもしろいから本当にみんなに読んでほしい。(同じ作者の)『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は劇場アニメになりましたけど、『MUJINA IN TO THE DEEP』はまだ2巻しか出ていないからまだチャンスがあるんじゃないかと? どうですか!?
浦川 過去に先輩のGENERATIONSさんも「ONE PIECE」の主題歌をやられていたので、MA55IVEやTHE RAMPAGEでももっといろんなアニメのタイアップをやってみたいですね。
【取材・文:はるのおと】
■MA55IVE THE RAMPAGE「Wild Boy」
配信中
■TVアニメ「喧嘩独学」
放送:フジテレビ 毎週水曜24:55~
関西テレビ 毎週木曜26:25~
東海テレビ 毎週土曜25:45~
北海道文化放送 毎週日曜25:10~
テレビ西日本 毎週水曜25:55~
BSフジ 毎週水曜24:00~
AT-X 毎週日曜23:00~
配信:各種配信サービスにて毎週木曜ひる12:00~順次配信中
スタッフ:原作…PTJ cartoon company・作画…金正賢(「LINEマンガ」連載)/監督…菱田正和/シリーズ構成…大野敏哉/キャラクターデザイン・総作画監督…宮﨑里美/アクションディレクター・プロップデザイン…鈴木勘太/色彩設計…水野愛子/美術監督…林竜太/撮影監督…渡邉有正/編集…本田優規/音響監督…濱野高年/音楽…やまだ豊/プロデュース…スロウカーブ/アニメーションプロデューサー…乙川将志/アニメーション制作…オクルトノボル
キャスト:志村光太…丹羽哲士/金子亨…岡本信彦/八潮秋…ファイルーズあい/朝宮夏帆…石川由依/ハマケン…武内駿輔/新庄玲央…石川界人/目黒ルミ…青山吉能/扇 達也…中村悠一/闘鶏…杉田智和
リンク:TVアニメ「喧嘩独学」公式サイト
TVアニメ「喧嘩独学」公式X(Twitter)・@kenkadokugaku_A
MA55IVE THE RAMPAGE公式サイト
MA55IVE THE RAMPAGE「Wild Boy」Streaming&Download
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