岐阜の問屋街でアパレル会社を経営する若手社長が、米ラスベガスに、海外での活躍を夢見るアーティストやアスリートを応援する会社を設立した。岐阜から遠く離れた世界的なエンターテインメントの中心地で、なぜアーティストたちの支援に乗り出したのか。コロナ禍で目の当たりにした出来事が、きっかけになっているという。
岐阜市のアパレル会社長、林伸将さん(42)が今年3月にラスベガスに設立した新会社は「SAMURAI Base」。林さんが、サーカスパフォーマーとして現地で活躍する吉川泰昭さんとタッグを組んで設立した。吉川さんとは、ラスベガスでのパフォーマンスイベントに出場する日本人アーティストの支援を通して知り合った。設立した会社は、日本から来たアーティストの拠点という位置づけで、世界に進出するための第一歩を応援しようという取り組みだ。
吉川さんは、ラスベガスのパフォーマー業界に詳しく、現地のテレビにレギュラー出演している。トップアーティストとの交流や練習参加、オーディションへの参加、ショー出演などをコーディネート。生活するためには欠かせない、語学の勉強や住まいの確保、就労ビザ取得の手伝いなどもサポートする。
住居ないと、就労ビザも下りない
現地にはアーティストたちの…
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