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Wednesday, July 26, 2023

オーストラリアの先住民のルーツを持つ新進ダンス・アーティスト、初来日 - PR TIMES

bintangsef.blogspot.com

日本とオーストラリアの先住民の文化交流を促すアーティスト・イン・レジデンス

セゾン・アーティスト・イン・レジデンスでは、フッツクレイ・コニュニティ・アーツとの交流事業の一環として、オーストラリア、メルボルンを拠点にコンテンポラリーダンスで活動するナヨカ・ブンダ・ヒースを招へいします。

本交流事業は日本とオーストラリアの先住民の文化芸術活動に関する理解や対話の場を創出する目的とし、両国の先住民の文化的リーダーやアーティストを招へいするアーティスト・イン・レジデンス事業です。

本年度はオーストラリアの新進気鋭のダンス・アーティスト、ナヨカ・ブンダ・ヒースが来日し、アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバーであり、国内外のフェスティバルで作品を発表するアーティストのマユンキキとともに東京、北海道に同時に滞在し、それぞれの土地を巡ります。

東京では、森下スタジオでナヨカ・ブンダ・ヒースの創作のアイデアや活動の理解を深めるアーティスト・トークとワークショップを開催します。先住民の文化芸術活動に関する創造的な対話や挑戦にどうぞご期待くだい。

オーストラリアでの先住民への抑圧の歴史を紐解き、今日の問題として問い直す作品を創作

ナヨカ・ブンダ・ヒースはオーストラリアの先住民、Wakka Wakka、Nguigi(クイーンズランド)とBirrpai(ニュー・サウス・ウェールズ)のルーツを持ち、アボリジナル・センター・オブ・ザ・パフォーミング・アーツでディプロマを取得後、ビクトリア芸術大学でダンスを学びました。卒業後、オーストラリアを代表するダンスカンパニー、バンガラ・ダンス・シアターの研修生として青少年教育プログラムの指導に関わり、現在、先住民のダンスカンパニー、チャンキー・ムーブのコーディネーターを務めています。

自身の振付作品としては、2019年、オーストラリアでの政府当局によるアボリジニの若者の強制移住に関する家族の歴史を語るレクチャー・パフォーマンス、『Blood Quantum(血の含有率)』を発表。自身の母方の祖父母の幼少期の出来事を出発点に、3世代にわたる「盗まれた世代」のトラウマとその制度の影響を描く作品として注目を集めました。また、『Blood Quantum』に次ぐ、『Birrpai』(2021年)では植民地時代にアマチュアの写真家、トーマス・ディック(1877-1927)が捉えたBirrpaiの写真をもとに父方の先祖の歴史を取り上げ、メルボルンのグリーンルーム・アワードで、ダンス・ベスト・デュオ/アンサンブル賞を受賞しています。

事業概要:セゾン・アーティスト・イン・レジデンス フッツクレイ・コニュニティ・アーツ交流事業

  • 招へいアーティスト:ナヨカ・ブンダ・ヒース Ngioka Bunda-Heath [オーストラリア]

  • 同時滞在アーティスト:マユンキキ Mayunkiki[日本]

  • 滞在期間:2023年8月15日(火)― 9月11日(月)

  • 滞在場所:森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)、天神山アートスタジオ(北海道札幌市豊平区平岸2条17丁目1−80)

  • 主催:公益財団法人セゾン文化財団、助成:令和5年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」

関連イベント情報

アーティスト・トーク「コンテンポラリーダンスを脱植民地化する試み」

  • 日時:8月17日(木)19:00~20:30

  • 場所:森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)

  • 概要:ナヨカ・ブンダ・ヒースの創作のアイデアや活動の理解を深めるアーティスト・トークを開催。ブンダ・ヒースの代表作『Blood Quantum』、『Birrpai』、『Bridge』を事例に、ブンダ・ヒースの創作のアイデアやプロセスを明らかにします。ゲストに同時滞在アーティストのマユンキキが登壇予定。

  • 詳細は当財団のウェブサイトで発表いたします。https://www.saison.or.jp/air

 

ワークショップ「コンテンポラリーって何?:コンテンポラリーダンスのオープンワークショップ」

  • 日時:8月28日(月)19:00~21:00

  • 場所:森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)

  • 概要:ダンスの基礎的なワークとしてフロアワークやトラベリング、インプロヴィゼーションや、ダンサーに身体と心の自由を探求させる速いテンポのワークを実践するワークショップを開催。ダンスのトレーニングを受けているダンサーを対象。

  • 詳細は当財団のウェブサイトで発表いたします。https://www.saison.or.jp/air

招へいアーティスト プロフィール

ナヨカ・ブンダ・ヒース/Ngioka Bunda-Heath

オーストラリアの先住民、Wakka Wakka、Nguigi(クイーンズランド)の母とBirrpai(ニュー・サウス・ウェールズ)の父を持つ。アボリジナル・センター・オブ・ザ・パフォーミング・アーツでディプロマを取得後、ビクトリア芸術大学でダンスを学び、学士号を取得。ダンスを専門に同大学を卒業した初の先住民の女性アーティスト。

卒業後、オーストラリアを代表するバンガラ・ダンス・シアターで青少年教育プログラム「Rekindling」の指導に関わり、現在、チャンキー・ムーブの「First Peoples Partnership」のコーディネーターを務めている。

自身の振付作品には、『Blood Quantum』(2019年)、『Birrpai』(2021年)、『Bridge』(2022年)、『Footprints』(2022年)などがある。

2021年、『Birrpai』でメルボルンのグリーンルーム・アワードのダンス・ベスト・デュオ/アンサンブル賞を受賞している。

 

同時滞在アーティスト プロフィール

マユンキキ/MAYUNKIKI

1982年生まれ。北海道出身・在住。アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」「アペトゥンペ」のメンバー。2021年よりソロ活動開始。音楽分野だけでなく国内外のアートフェスティバルに参加。アイヌ語講師、札幌国際芸術祭(SIAF)2017バンドメンバー(企画チーム)、SIAF 2020ではアイヌ文化コーディネーターをつとめる。

2018年より、自身のルーツと美意識に纏わる興味・関心からアイヌの伝統的な文身「シヌイェ」の研究を開始。現代におけるアイヌの存在を、あくまで個人としての観点から探求し、表現している。

2020年には、第22回シドニー・ビエンナーレ「NIRIN」に参加。同年、写真家の池田宏と「シヌイェ アイヌ女性の入墨を巡るプロジェクト」(北海道・白老)、2021年「シンリッ アイヌ女性のルーツを探る出発展」(北海道・札幌、CAI03)、2022年「Siknure – Let me live」(イギリス・バーミンガム、Ikon gallery)を開催。

セゾン・アーティスト・イン・レジデンス

― 新しい出会いや対話、ネットワークの機会を創出する ー

公益財団法人セゾン文化財団は、堤清二氏(1927-2013)の私財によって設立された助成型財団です。1987年より日本の現代演劇・舞踊の振興、およびその国際交流の促進に寄与するため、助成活動を行っています。

セゾン・アーティスト・イン・レジデンス

セゾン・アーティスト・イン・レジデンスは2011年からセゾン文化財団が東京・江東区の森下スタジオを拠点に展開しているアーティスト・イン・レジデンス事業で、海外の芸術家や芸術団体等との双方向の国際文化交流の活性化を目的に実施しています。

これまでに海外から約70名のアーティストやアーツ・マネジャーを招へいし、国内のアーティストや関係者との新しい出会いや対話、ネットワークの機会を創出しています。滞在後に創作され作品はフェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ(フランス)やクンステン・フェスティバル・デザール(ベルギー)などの海外有数のフェスティバルで発表されています。また、過去の滞在アーティストには2022年度の国際芸術祭「あいち2022」で作品を発表したトラジャル・ハレル(米国/ギリシャ)や横浜国際舞台芸術ミーティング2022で作品を発表したヤン・ジェン(中国)などがいます。

フッツクレイ・コニュニティ・アーツ交流事業

フッツクレイ・コニュニティ・アーツ交流事業は、オーストラリアのメルボルン郊外にあるコミュニティ・アーツ・センター(1974年開館)とセゾン文化財団が2021年にスタートした提携事業で、昨年度はメルボルンを代表する先住民文化のリーダーで、地元で唯一ストーリーテリングに特化している長老の一人、アンクル・ラリー・ウォルシュと、フッツクレイ・コミュニティアーツのシニア・プロデューサー、ダン・ミッチェルを招へいしました。

公益財団法人セゾン文化財団

所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋3-12-7京橋山本ビル4階  

URL:https://www.saison.or.jp/

写真を含むプレスリリースのダウンロード先

https://www.saison.or.jp/2023_fca_ngioka_release

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