音楽フェスで、新型コロナウイルス禍前の活気をまちに取り戻したい-。アーティスト自らが企画する「八王子ZIMOTO祭」が七月一日、東京都八王子市の横山町公園で開かれる。(昆野夏子)
企画するのは、八王子のライブハウスを中心に活動するバンド「フラチナリズム」のボーカル、モリナオフミさん(39)と、ご当地アイドル「8princess(エイトプリンセス)」のプロデューサー・鷹取直比斗(なおひと)さん(50)。二人は音楽で八王子を盛り上げようと、十年ほど前から市内のイベントなどに携わってきた。
今年五月、新型コロナの感染法上の分類が五類に移行し、さまざまな規制が緩和された。「かつてのようにイベントも増え、舞台に立つ機会が増えるのでは」と期待したのもつかの間。イベント企画会社や地元関係者らは「もう三年間もイベントをやっていなかったし、まだ遠慮しておく」と、消極的だった。
「不安な気持ちも分かるが、誰かが最初の一歩を踏み出さないと、いつまでも活気が戻らない」。アーティスト側の自主的なイベントをモリさんが鷹取さんに提案。自費で簡易ステージを購入し、五月にプレイベントを開いた。参加した市民らの「やっぱり音楽の力があるとまちが盛り上がるね」との声に後押しされ、本格的に開催することを決めた。
鷹取さんは「手弁当でやっており、赤字です」と苦笑い。それでも「アーティストにお金が入るような仕組みにしつつ、音楽の力でまちに再びにぎわいを」と意気込む。
イベントは午後一時からで、観覧無料。市にゆかりのあるアーティスト五組が出演する。地元の商店街と連携した企画もある。一口二万円からのスポンサーも募集している。企業のほか個人の協賛も歓迎する。問い合わせは鷹取さんのメール=zimotomatsuri@gmail.com=へ。
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