韓国の10人組ダンス&ボーカルグループ「TREASURE」が29日、京セラドーム大阪で、昨年11月から始まった初来日ツアーのファイナルを迎えた。前日の公演とともにグループにとって初のドーム公演。2日間で8万人のTREASURE MAKER(ファンの総称)を楽しませた。ツアー全体では8都市26公演で29万人を動員。韓国アーティストの初来日ツアーとしては史上最多を刻み込んだ。アンコールでは号泣するメンバーが続出。夢舞台に立てた喜びをあらためてかみしめた。
韓国出身の7人と日本出身の3人で構成されたTREASUREは、2020年8月7日に韓国デビューし、同年の新人賞を総なめに。21年3月31日にアルバム「THE FIRST STEP:TREASURE EFFECT」で日本デビューし、「オリコン」週間アルバムランキングで1位を獲得。両国のみならず、アジア圏に多数のファンを持つ。
日本セカンドミニアルバム「THE SECOND STEP:CHAPTER TWO」を引っ提げた初来日ツアー。その最終公演はメンバー全員が憧れるドームで実現した。大阪出身のアサヒ(21)は「ただいまー大阪!」とシャウトし、ファン4万人が歓声で応えた。
BIGBANGらが所属する「YGエンターテインメント」の練習生として研さんを積み、デビューサバイバル番組「YG宝石箱」をへてデビューを勝ち取った。そして夢をかなえて地元に凱旋(がいせん)。「最初(ステージ下から)リフトで登場するんですが、今まで見たことのない光景が広がっていて泣きそうになりました」と振り返った。
兵庫出身のヨシ(22)も凱旋となる。小6のときにこの場所でBIGBANGのライブを見て感銘し、海を渡った。「個人的にも思い入れのある場所でコンサートができるのが夢みたい」と感慨にふけった。
韓国出身メンバーにとっても、日本でドームツアー成功させたBIGBANG先輩は憧れの存在。その背中に少しだけ近づけた。10人で「TREASURE MAKER!」と叫んだ後、マイクを通さずに生声で「ほんまにありがとう!」と関西弁で感謝を伝えた。
アンコールではアリーナ席外周を電飾フロートで回り、韓国語や日本語のメッセージを掲げるファンたちの大歓声と幸せそうな笑顔を目に焼き付けた。そしてメンバーひとりずつがあいさつする場面で、リーダーのチェ・ヒョンソク(23)が「最高です。僕たちが今このステージに立てていることは当たり前じゃない…」とサングラスで目元を隠しながら号泣すると、せきを切ったように他のメンバーの目からも涙があふれ出た。
初披露した新曲、きょうショート配信
制御型のペンライトやレーザー光線が広いドームの空間をきらびやかに彩る中、ステージではアルバムリード曲「HELLO」の日本語バージョンや、TikTokで累計12億回再生を突破した「DARARI」、BIGBANGの名曲「BANG!BANG!BANG!」のカバーも含め29曲をパフォーマンスした。
初披露となった新曲「Here I Stand」はアニメ映画「ブラッククローバー 魔法帝の剣」(3月31日公開)の主題歌で日本ファーストシングルとして3月22日にリリース。今月30日にショートバージョンを配信する。
3月からは台湾、インドネシア、タイ、シンガポールなどを回るアジアツアーが開幕。世界中のファンをとりこにする“宝探し”に向けて確かな手応えをつかんだ。
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