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Sunday, April 24, 2022

布施琳太郎──アーティストが選ぶ、アートを考えるための映画10 - GQ JAPAN

bintangsef.blogspot.com

20世紀最大の画家のひとりである、パブロ・ピカソの創造の秘密に迫るアートドキュメンタリー。監督は『恐怖の報酬』『悪魔のような女』のアンリ=ジョルジュ・クルーゾー。写真は撮影中のピカソとクルーゾー監督。

Keystone-France

『ミステリアス・ ピカソ』

(1956)

美術館に足を運んだとき、私たちが見ることができるのは、完成された作品である。その作品がどのような葛藤や試行錯誤のなかで生み出されたのかを知ることは、ほとんどの場合できない。しかしこの映画は、ピカソの制作の渦中の思考を垣間見ることができる。それは映画的に演出された思考ではあるが、抽象芸術や近現代美術に対して関心のある人なら、この映画を観た後、まったく異なる鑑賞体験を美術館で得ることができるだろう。

80年代、「芸術は爆発だ!」という言葉で一躍世間の注目を浴びた岡本太郎。彼の代表作である《太陽の塔》の魅力を解明する、気鋭の映像ディレクター・関根光才による初の長編ドキュメンタリー。
(2018)配信中。DVD・BD発売中(発売元:マクザム)

『太陽の塔』 

1970年の大阪万博で、岡本太郎は「太陽の塔」を制作した。それは丹下健三の設計した建築に穴を開け、万博記念公園の中央に屹立する全高70メートルの巨大な塔だ。この映画は、現代を生きるアーティストや学芸員、批評家が、この作品を出発点とした思考を次々に語るものである。それは必ずしも岡本太郎の思想を忠実に再現したものではないが、ひとつの芸術作品が人を魅了し、自由な思考に誘う様を感じられる。次の万博の前に是非。

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