エンジニア向けメディア「Developers.IO」を運営するクラスメソッドは2月1日、エンジニア向け技術情報コミュニティ「Zenn」を、運営企業のCodeBrewから買収すると発表した。買収額は明かしていない。
Zennのメイン開発者・石川さん(catnose)はクラスメソッドに入社し、今後も開発を続ける。クラスメソッドのリソースを使ってユーザーサポートや機能強化も行う。ZennとDevelopers.IOは、それぞれ独立して運営する。
Zennは、ブログ形式のプラットフォームでエンジニアが技術記事を投稿したり、1冊の「本」にまとめて公開できるサービス。本を有料販売したり、他のユーザーから金銭的サポートを受けることもでき、「知見を共有するエンジニアに対価を」がコンセプトだ。
石川さんが個人で開発し、2020年9月16日にオープンした。石川さんのブログによると、これまで20以上の会社から連絡があり「大ヒットサービスを連発している会社や、驚くほどの金額を提示してくれた会社」もあったという。
Zennはユーザー投稿型かつ、技術専門媒体だ。石川さんは、「ユーザーへの負担が大きい分、ユーザーがサービスを見る目は厳しくなる」と考えており、「運営会社ばかりがおいしい思いをしていれば、ユーザーは離れていく」ため、売り上げを急激に成長させていくなどは難しいと考えていた。
クラスメソッド以外の会社との交渉では「どのような戦略を立てて、どのように多くのユーザーを集め、どのようにマネタイズするかという話が主題」だったが、クラスメソッドの横田聡社長はマネタイズについて「まわりまわって、何らかの形でできればいい」と話していたといい、「どうビジネスするかではなく、どう良いものを作るかについて議論できたことが嬉しかった」と石川さんは振り返る。
クラスメソッドは2011年から、エンジニアが実践した技術情報を発信するメディア「Developers.IO」を運営しており、2万5000本以上の記事を公開している。石川さんは「DevelopersIO と同じように、Zennというサービスも長期間にわたり多くの人から愛されるものにしたいと思っています」と述べている。
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