「１ｄａｙインターンシップ」で情報活用力について学ぶ学生ら（１月１７日、高知市本町３丁目の高知新聞社）
２０２１年春に向けた各企業の採用活動が始まる時季です。最終学年を迎える学生の皆さんも、企業情報の収集や業界研究に余念がないことと思います。まさに「就活は情報戦」。今回は、多様なメディアに流れる情報の生かし方と、高知新聞社の採用情報を合わせてご紹介します。「情報をいかに収集、管理、活用するか―あなたが勝つか負けるかはそれで決まる」
これは、マイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツ氏の言葉です。１月、高知新聞社は大学生向けに「１ｄａｙインターンシップ」を行い、そのメニューの一つが「情報活用力」を主要テーマに据えた講座でした。講師を務めた社員がゲイツ氏の言葉を紹介しながら「情報活用力はあらゆる仕事の元になります」「就活を有利に進める上でも、社会情勢、業界動向、志望先の業務概要など必要な情報を押さえ、活用できるかどうかが鍵になります」と強調すると、学生たちは熱心にメモを取っていました。
■正しく疑う
情報活用力が高い人は、最新の情報、幅広い情報、必要な情報を持っている人。つまり情報感度が高い人だといわれます。感度を高めるには、多様な情報や考え方に触れること。多様なメディアに触れることが近道です。
一口にメディアと言っても、新聞やテレビ、ラジオ、雑誌などのほか、インターネットサイト、会員制交流サイト（ＳＮＳ）など、発信者や規模によって種類、特性はさまざまです。
ですが、メディアに触れる上で注意しておかねばならない落とし穴もあります。偽の情報が流れるフェイクニュースやデマツイートの問題。ほかにも、閲覧や検索の履歴を通じて興味のありそうな分野の情報ばかりが集まる「フィルターバブル」、同じ意見の人々とばかりつながることによって特定の意見や思想が増幅し、それのみが正しいと信じ込んだり違う意見を排除したりしてしまう「エコーチェンバー」といった現象もあります。
流れている情報が本当に正しいかどうか、情報の裏には何があるのかを考え、調べ、正しく疑いながら、情報を発したり受けたりすることが大切なのです。こうした力をメディアリテラシーと言います。
■興味外分野も
就職試験といえば、面接に筆記試験、論文、はたまた集団討論。それらを勝ち抜いていくためには、メディアリテラシーを働かせながら、幅広い媒体から情報を得て、自分の意見を言葉にする練習をしておくことが大事です。
そこで使ってみてほしいのが、新聞です。
若い世代は読み慣れていないかもしれませんが、新聞の朝刊には２００～３００本の記事が掲載されており、社会、政治、経済、文化、スポーツなど、種類が豊富です。ページをめくると、自分の興味外の分野から面白いものが見つかるかもしれません。
新聞の良さは、まさにそこ。思わぬものを偶然に発見できるという性質を持つメディアです。
高知県内の企業を受験する人なら、高知県のトピックスを少しでも知っておくことが就活の際の力になります。
高知県では昨年、知事が交代しました。大きな課題には人口減や少子高齢化、南海トラフ地震への対応などがあります。一方で、豊かな自然を生かした観光キャンペーンや、新鮮な産品の数々、ユニークな商品を作っている会社など、前向きで魅力的な取り組みもたくさんあります。記者の取材を基に、新聞には日々、さまざまな情報が載っています。
その中から、感度に引っかかる事象を見つけてください。
それらに対して自分はどう思うか。さらに、高知という土地で働くに当たって、どんな人と関わり、どのような役割を果たしていきたいか。
考えを深め、まとめる癖をつけておくと、就活だけでなく、その先の社会人生活でもきっと役立つはずです。（総務部）
高知新聞社 ３／１０エントリー開始 キャリア採用は随時
高知新聞社は２０２１年４月に入社する大卒社員の採用試験を４月２５日から５月末にかけて行います。募集期間は３月１０日～４月８日。当社ウェブサイト内にエントリーフォームを近くアップします。
また、社会人経験が３年以上ある人などを対象とした「キャリア採用」は随時受け付けています。
いずれも、詳しくは当社ウェブサイトをご覧ください。問い合わせ先は総務部「採用係」（０８８・８２５・４０２０）です。
高知県内の企業情報を集めるには、高知新聞社が運営する「高知就活ナビ」もご活用ください。無料のガイドブックやウェブサイトなどを通じ、情報提供します。
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March 02, 2020 at 06:25AM
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