「日プガールズ」ファイナリストが本日デビュー
IS:SUEは、オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」ファイナリストのRIN(会田凛)、NANO(釼持菜乃)、YUUKI(田中優希)、RINO(坂口梨乃)からなるガールズグループ。今年3月、ME:Iが在籍する株式会社LAPONE GIRLSに所属すること、4月にユニバーサルミュージックからデビューすることが発表され、本日、晴れてデビュー日を迎えた。
開演時間を過ぎると、場内を照らす真っ赤なライトが突如点滅し、レーザーライトが激しく交錯。ステージ奥の真紅のカーテンにスポットが当たり、4人のシルエットが浮かび上がる。4人の登場を察知したREBORN(IS:SUEファンの呼称)からの大きな歓声に包まれながら、IS:SUEが登場した。4人はそのまま「CONNECT」でショーケースのステージを開始。「CONNECT」は、1人ひとりにフォーカスするダンスブレイクを加えた、スペシャルなバージョンで披露された。
REBORNへのささやかな贈り物
照明は落とされ、グループを象徴するような深い赤色のライティングが場内を照らす。会場に集ったファンが腰掛ける座席には、ファンネームである「REBORN(リボン)」にちなんで、メンバーからREBORNへのプレゼントとして、可愛らしいリボンが添えられていた。
会場の中央には大きな円形のセンターステージがあり、これに沿うような形で座席が配置されていた。メンバーはイベント終盤の「STATIC」のパフォーマンスの際、このセンターステージへ移動。「STATIC」はメンバーへのインタビューを経て制作された楽曲で、パフォーマンス前にYUUKIが「本当に歌詞、いいですよね。毎回歌うたびに涙が出そうになるんです」と語るなど、メンバーにとっても思い入れが強い楽曲だそう。そんな楽曲を、お互いが手を伸ばせば届きそうな至近距離で披露したメンバーは、ステージが終わるなり「ファンの皆さんが……近かった……」と、感激のあまり言葉を紡ぐこともままならない様子だった。
大食いがバレるNANO、パラダイスなRIN
イベントでは、「CONNECT」のミュージックビデオのメイキング映像を観ながら撮影を振り返ったり、それぞれがこの日着用していた衣装を紹介したりと、クローズドなイベントならではのアットホームなトークが展開された。ファンから事前に募集した質問に回答するコーナーでは、「メンバーに対して、デビューが決定してから“REBORN(変化)”した印象はありますか」という質問が。RINは隣に座るNANOについて、「印象が変わったことはあまりないかも。オーディション中からずっとみんなのお姉さんでいてくれて……」と彼女への愛を語るが、その後、突如閃いたように「あ! めっちゃ大食い!」と声を上げる。NANOは「バレたかー」と茶目っ気たっぷりに反応して会場の笑いを誘う。そんな2人の様子をじっと眺めていたYUUKIが「私も食べられます!」と名乗りを上げると、NANOは「私とYUUKIが一番食べるかな。今度頂上決戦しようかなと」と、宣戦布告した。
RINOは、RINについて「マンネ感が日々強くなっている」とコメント。「緊張したり甘えたりしたいんだろうなってときに、さささーっとこっちに来て手を握ってきて『がんばる!』って言ってくるところとか、もうめちゃくちゃかわいいんです!」と、訴えかけるように熱弁を振るう。これを聞いたRINは、照れ笑いを浮かべつつ「年上のお姉さんと一緒にいるの本当に好きで、今とかもうパラダイスって感じなんです(笑)。自分が一番年下でいられる空間がなんだか心地よくて」と天真爛漫な笑顔を見せ、観客席の各所から「かわいい」の声を引き出した。
「それぞれを動物に例えると?」という質問では、RINOがYUUKIを「猫」、NANOがRINを「ハムスター」、RINがRINOを「狼、きつね」と表現。NANOを「ワンちゃん」と形容したYUUKIは、「どんな方にお会いしても『こんにちは!』『안녕하세요(アンニョンハセヨ)!』って、ポジティブオーラ全開で挨拶されるんです。人懐っこいワンちゃん!」とその理由を述べた。
愛にあふれた「泣かない!」
イベントの終盤にREBORNとの記念写真の撮影を終えると、4人の背後から、無数の赤いリボンでデコレーションされた3段構えのゴージャスなケーキがサプライズで運び込まれた。メンバーが驚きと感激が入り混じった表情でケーキに集まっていく中、NANOが誰よりも最初に涙を流す。ファンからの「泣かない!」と愛ある歓声が飛び交う中、「本当にうれしくて。夢が叶ったんだなって……」と声を震わせデビュー日を迎えた喜びを噛み締めた。
また会場では、デビューシングル「1st IS:SUE」がオリコンデイリーシングルランキングで1位を獲得したことが発表され、RINが「私たちが立てた目標の中に1位を獲得することが入っていたので、こんな特別な日に達成することができてうれしいです。皆さんのおかげです!」と目を輝かせながらREBORNに感謝するひと幕もあった。
4人は夢を諦めなかったから
最後の挨拶では、メンバーがデビュー日を迎えたこと、そしてそんな記念すべき日をREBORNとともに過ごせたことの喜びを口々に語っていく。RINは「4人でデビューするという私の夢が叶ったので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。今日が始まりの日なので、これからも毎日練習をがんばって、皆さんにいいパフォーマンスをお届けできるようにがんばります!」とまっすぐコメント。「いまだに自分がここに立てていることが信じられない気持ちです」と口を開いたのはNANO。「これまで私は人に夢を話したりすることができなくて、1人で夢を追ってがんばっていました。大学4年生の春に諦めようと思ったときもあったんですけど、諦めずに挑戦し続けて、努力し続けた先にここに立てています。『努力は必ず報われる』とは言えないかもしれないけど、夢を叶えるためには努力が必要だと思っています。それを私が体現できるように、私は日々努力を惜しまずにがんばります」と宣言した。
YUUKIも夢を追う過程で何度も諦めそうになった、と自身の過去に言及。そのたびに彼女を励まし背中を押し続けた自身の家族に向けて感謝の気持ちを述べたのち、2階席で観覧する家族を見つけて「本当にありがとう!」と笑顔を見せる。「改めて、私1人で成し遂げられたことは何ひとつないなと思います。去年の夏、番組のオーディションに応募するか迷っていたとき、背中を押してくれた家族がいたから3人に出会えて、ファンの方にも出会えました。そして、番組が終わってもなお応援してくださったファンの皆さんのおかげで私はデビューする機会を与えられたと思っています」「感謝の気持ちを忘れず、そしてみんなを愛する気持ちを忘れず、IS:SUEとして、IS:SUEのYUUKIとしてがんばっていきたいと思います」と力強く語った。
最後に挨拶したのはRINO。「こうやって自分の思いをファンの皆さんに直接お伝えする機会がそう多くないので、ここでお話しさせてください」と口火を切り、「小学生のときにアーティストになりたいと思ってから、さまざまなことにチャレンジしてきました。挫折すること、心が壊れてしまうことが何度かあったんですけど……」と語っていくうちに涙を流し言葉を詰まらせてしまう。「自分との戦いだったんです。アーティストの夢を諦めたくないな、と葛藤の日々だったんですが、家族が私を応援して私を見守ってくれて、顔を上げるとREBORNの皆さんが応援してくださって、まるで自分のことであるように喜んでくださっていて、誰よりも味方でいてくれて……」と懸命に言葉を紡ぎ、「いろんな試練が待ち受けていると思うんですけど、私たち、REBORNの皆さんと一緒だとどこまでもいけると思っています」と、晴れやかな表情で客席を一望した。
音楽ナタリーでは、本日6月19日にIS:SUEの特集を公開した。REBORNはこちらも併せてチェックしてほしい。
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