Simone Rocha シモーン・ロシャ
「Simone Rocha」 デザイナー
アイルランド出身、現在はロンドンを拠点に活動する。2010年にスタートさせた自身のブランドでは、ロマンティックな世界観にゴシックとユースカルチャーのムードを巧みに掛け合わせ、多くのファンを獲得。ロンドン、NY、台北に旗艦店を持つ。
Q1 着こなしのマイルールを教えてください。
たっぷりとしたレイヤリングでボリュームを出すこと。自分を守ってくれるような気がするんです。
Q2 バッグの中にいつもある必需品を教えてください。
基本的に鞄は持ち歩かないんです!ポケットに携帯、財布、鍵とヘッドフォンを。
Q3 最近刺激を受けた映画・本・漫画・音楽は?
小林エリカ著の書籍『トリニティ、トリニティ、トリニティ』 。映画なら、ルーカス・ドン監督のCLOSE』(’22)。音楽はフォンテインズD.Cのフロントマン、グリアン・チャッテンの新曲です。
Q4 尊敬するクリエイターを教えてください。
彫刻家のルイーズ・ブルジョワ、デザイナーの川久保玲。振付師であり舞踏家の、ピナ・バウシュ。
Q5 自身のコレクションから、代表作を教えてください。
最近だと、ダークな感情との葛藤をキーワードに中央刑事裁判所で開催した、2023年春夏のコレクションがとても気に入っています。
Q6 ロンドンで好きな場所は?
弟が営むレストラン、Cafe Cecilia。カウンターカルチャーにまつわる本やVHSなどを扱う書店、Climax Books。世界的に有名なギャラリー、Hauser & Wirthも欠かせません。
「友人のすすめで読み始めた」という一冊は、作家・漫画家としても知られる小林エリカの近未来小説
Julie Pelipas ジュリー・ペリパス
「BETTTER」 デザイナー
ウクライナ出身。キーウの大学を卒業後、ウクライナ版の『Harper’s BAZAAR』スタイリスト、『VOGUE』誌のファッション・ディレクターを経て、コロナ禍の2020年にBETTTERをローンチ。現在はロンドン在住。2023年度LVMH賞のファイナリスト。
Q1 着こなしのマイルールを教えてください。
クオリティと着心地が最も大事。187㎝と高身長なので、プロポーションには気を配ります。あとは、1950〜70年代の紳士服のヴィンテージが好きですね。お気に入りが見つかると、1週間くらい同じ格好をすることもあるんです。
Q2 ロンドンで好きな場所は?
日本文化の博物館であるジャパン・ハウス、そしてテート・モダン。今回撮影したケンジントン・ガーデンズも好きな場所のひとつ。
Q3 最近刺激を受けた映画・本・漫画・音楽は?
建築や映画から影響を受けることが多いです。最近は、デイモン・ガモー監督のドキュメンタリー『2040』(’19)に感動。環境破壊が続く地球の今後を語り、解決策を提案する作品です。
Q4 どんなときにひらめきますか?
夜と明け方に、いいアイデアが浮かびます。
Q5 良質な睡眠を取るためのこだわりはありますか?
アルコールは摂取せず、タバコを吸わないこと。
Q6 自分のコレクションから、代表作を教えてください。
前身頃がメンズのクラシックなトラウザーズ、バックはデニムというパンツ。ユニークで美しい一着です。BETTTERではパートナーシップを結んだブランドから、デッドストックのメンズスーツやアクティブウェアを仕入れ、アップサイクル。実用性があり、クールでスタイリッシュなユニフォームを作りたいんです。
ジル サンダーのジャンプスーツに、ヴィンテージのTシャツをセット。サングラスはセリーヌ、靴はザ・ロウ。腰に巻いたカーディガンのピンクをポイントに
BETTTERの2023-’24年秋冬シーズンのルック。テーラリングを活かしたセットアップがシグネチャー
Petra Collins ペトラ・コリンズ
写真家、モデル、キュレーター
1992年生まれ、トロント出身。ガーリーカルチャーや、フェミニズムの文脈における写真を発信するだけでなく、さまざまな肩書を持つマルチクリエイターとして活躍中。ファッション誌の撮影やラグジュアリーブランドのキャンペーンビジュアルも担当する。
Q1 着こなしのマイルールはなんですか?
ノールール。強いて言えば、心地よくいられること。
Q2 バッグの中にいつもある、必需品を教えてください。
ハンドバッグをコレクションするのは本当に楽しい。持ち物はなるべく少なくするのが好きなんだけど。なので、財布、リップクリームと最低限のものを持ち歩いています。
Q3 尊敬するクリエイターを教えてください。
写真家のモニ・ハワース、ジェニーファックスのデザイナーのシュエ・ジェンファン、俳優のミア・ゴス、コメディアンのネイサン・フィールダー。この4人が、ぱっと思いついた人たち。
Q4 どんなときにひらめきますか?
インスピレーションは、大体一番想像もしなかったようなときに湧いてくる。特定の瞬間とは言えないかも。なんでもないことをしていても、急にひらめくことがあります。
Q5 質のいい睡眠を取るために工夫していることとは?
実は、なかなかよく眠れないという悩みを克服しようとしているところ。夜中に一番クリエイティブになるし作品を作りたくなるので、どうしても深く眠れないんです。最近、夜に運動すると脳がリラックスすることにやっと気づきました。
Q6 LAで好きな場所は?
各国の迷信の展示や顕微鏡で見るアートなどエキセントリックなものが集まる、カルバーシティのジュラシックテクノロジー博物館。
愛好するカルチャーからインスパイアされた装いは、パーティに出かけるときに着ていきたいと語るペトラ。「控えめだけどセクシーな感じが気に入っています。『甘い毒』(’94)のブリジット・グレゴリーや『オーディション』(’99)の山崎麻美とか、最近観た映画のヒロインを参照して、そのムードを少しミックスしました」。
シャツはコム デ ギャルソン、タンクトップとプリーツスカートは古着、靴下はボーイフレンドから拝借し、ミュウミュウのローファーを合わせたBETTTERの2023-’24年秋冬シーズンのルック。テーラリングを活かしたセットアップがシグネチャー
バッグはジェニーファックス。ヒステリックグラマーの財布、エリザベスアーデンのリップ、ブラシを入れてミニマムな持ち物で出かけることが多い
銀粉蝶 ぎんぷんちょう
俳優
80年代初頭、劇作家・演出家の生田萬とともに劇団「ブリキの自発団」を創立。数多くの舞台、テレビドラマ、映画とさまざまな作品に精力的に出演している。11月7日から26日は舞台『ねじまき鳥クロニクル』に出演予定。
Q1 着こなしのマイルールを教えてください。
ルールがないのが、ルールです。「カッコイイ」「好きだな」と直感的に選んだ、気に入ったものを、長く大事に着るようにしています。
Q2 バッグの中に常にある必需品を教えてください。
スカーフです。持ち運びが楽で、時には風呂敷代わりにも。エルメスのカレも、大活躍しています。巻くだけで暖かいんですよ。
Q3 最近刺激を受けた作品はありますか?
ショーン・ベイカー監督の映画『レッド・ロケット』(’21)。どこを切り取っても美しい画面と人間を真摯に描く高い倫理性に心打たれました。
Q4 演じるにあたり、どんなときにひらめきますか?
ちょっとした思いつきや気づきを「ひらめき」と名付けるなら、それは時と場所を選ばずに不意に訪れるのではないでしょうか。
Q5 自身のクリエーションの中で、代表作を教えてください。
『夜の子供』という作品。何から何まで自分たちで手作りして、大変だったけれど夢中で取り組んでいました。劇団の持つ集団の力が結集した、奇跡のような作品だったと思います。
Q6 東京で好きな場所は?
外苑前から高樹町付近です。上京して青山にある大学に通っていたので、友人との思い出もたくさんあります。独り立ちした最初の街としても、特別な思い入れがありますね。
コム デ ギャルソンのセットアップを主役に。「モアレ柄にひと目惚れして購入。少女性と少年性が混ざり合っているところに惹かれます」。スカートにはアツロウタヤマのパンツを合わせて。アクセサリーはヴィンテージ。「ブローチは、つけるだけでおめかしした気分になれるので好き。スズランが可愛いでしょう? リングも古いものをラフにつけています」
映画『レッド・ロケット』(’21)のパンフレット。「あまりに感動して、帰り道で涙がこぼれました」
Susie Lau スージー・ロウ
ファッションジャーナリスト
イギリス出身。2006年に「Style Bubble」をローンチし、ブロガーブームを牽引。ファッションアイコンとしても知られ、アジアのルーツを感じさせるオリエンタルな色使い、スポーツブランドからメゾン、新進気鋭のブランドまで幅広くミックスする上級者。
Q1 着こなしのマイルールはなんですか?
とにかく盛りたい。簡単に言うとデコレーションしすぎたクリスマスツリーみたいな感じです。
Q2 最近購入したお気に入りのアイテムを教えてください。
LAにある大好きなヴィンテージショップ、SCOUTで買ったレザーのライダースジャケット。あと、ドーバー ストリート マーケットのストックセールでいくつかコム デ ギャルソンを買いました。
Q3 最近、刺激を受けたクリエーションは?
AIアートをアップしているInstagramのアカウントをいくつかフォローしてるのですが、リアリティとのオーバーラッピングに刺激を受けました。人物が実在しないメットガラでのVaqueraのプレゼンテーションも面白かったです。
Q4 尊敬するクリエイターは?
『Girl, Woman, Other』の著者バーナーディン・エヴァリスト、『Zola ゾラ』(’20)の監督ジャニクザ・ブラボー。友人ならシモーン・ロシャやモリー・ゴダードです。二人とも子育てと仕事のバランスをちゃんと取っているから。
Q5 質のいい睡眠のために、おすすめのプロダクトは?
時差ボケには、リラックスして眠りに入れるKLORISのCBDオイルドロップスを。モチベーションを上げたいときには、近所の公園の木々の下を、激しい曲を聴きながら走ります。
Q6 ロンドンで好きな場所は?
歴史オタクなので、貴族の元邸宅を美術館にしたウォレス・コレクション。それぞれの時代について知識を得たり、人物に思いを馳せています。
お気に入りのAIアーティストのひとりが、スペイン拠点のアンドレス・ライジンガー。ディオール ビューティーともコラボレーションする気鋭の作家
「環境に配慮したクリエーションをしている若手デザイナーが好みで、自然とエコフレンドリーな装いになっているかも」とスージー。ヴィンテージのTシャツをつなぎ合わせたコーナー・アイヴスのミニドレスの上から、デッドストックの生地を使ったチョポヴァ ロウェナのスカートを。靴はナイキ。草間彌生とコラボレーションしたルイ・ヴィトンのバッグが遊び心を加える。ブレスレットはソフィー ビル ブラーエ。大胆な色使いにエレガントなパールジュエリーで可憐さを加えて
YOU KIM ユ・キム
フィルムメーカー
韓国でファッションを学び、その後イギリスでファインアートを専攻。現在はソウルとベルリンを拠点に行き来し、モデルとしても活躍。バンド落日飛車「Slow/Oriental」のMVは、2019年台湾ゴールデン・メロディ・アワード ベストミュージックビデオ賞を受賞。
Q1 着こなしのマイルールを教えてください。
楽だけれど、エレガントな着こなし。イッセイ ミヤケの服も好きです。どんな姿勢でも快適なんです。作業時も、現場で演出などをするときも、遊ぶときにも活躍しますね。
Q2 最近購入したお気に入りのアイテムを教えてください。
ドイツのeBayから€35で購入した2007年製のヴィンテージデジタルカメラ。多少画質が粗いのですが、一眼レフなどハイクオリティなカメラとは違うイメージが表現できます。
Q3 自身のクリエーションから、代表作を教えてください。
90年代後半、歴史と文化のない地に生きる子どもたちの孤独を描いた短編映画 『Satellite Kids Blues』(’20)。NY、LA、ソウルを拠点とするアスレジャーブランドNYLORAのイメージ映像も、記憶に残る作品です。都会で働きながら運動もする、自身のライフスタイルともリンクしました。
Q4 最近観て刺激を受けた映画・本・漫画・音楽はありますか?
イタリアの哲学者、Franco "Bifo" Berardiの書籍『Breathing: Chaos and Poetry』。詩を、情報化社会から一歩抜け出すための抵抗として捉えているところに惹かれました。
Q5 質のいい睡眠のために、おすすめのプロダクトは?
スイスのブランド、JUSTの「31ハーブエッセンシャルオイル」を愛用。心地よい香りを、手首と耳の後ろに塗れば、高級スパでマッサージを受けているような気分に。
Q6 ソウルで好きな場所は?
西村(ソチョン)です。「THE BOOK SOCIETY」という書店のセレクトがいい。カフェに行ったり、散歩をしたり。
トップスはLEHA、キュロットスカートはMAISONMARAIS、バッグはNAVY COUNTRYとすべて韓国のブランド。「自国のインディペンデントなブランドをよく着ます。トレンドを反映しながらも、長く着られるデザインとクオリティを実現しているんです。シャツはきれいな色がお気に入り」。リングはVANTA BLEU(左手)とMonday Edition(右手)
ヴィンテージのビデオカメラと大事な一冊。「本はクリエーションに欠かせないもの。最近は物理学の本を読んでいます」
からの記事と詳細 ( トップアーティスト6人の“名刺服”【私服スナップ大特集】 - ファッショントピックス | SPUR - SPUR.JP )
https://ift.tt/W9Xm7ru
No comments:
Post a Comment