マイケル、クラプトン、シンディなど、改めて聴きたい名曲たち
(小林偉:放送作家・大学講師)
数々のアーティストとのコラボ
3月28日、坂本龍一が71歳でこの世を去ってしまいました。
彼とYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)で共に活動した高橋幸宏(享年70)の死から僅か1カ月半後・・・一人残されてしまった細野晴臣の心中は察するに余りあります。
彼らYMOは、ワールドワイドに活動する日本のバンドの先駆け的な存在であったのは、最早説明するまでもないでしょう。
中でも坂本龍一の世界的な活躍は特筆すべきもの・・・アカデミー賞やゴールデングローブ賞の作曲賞、グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞をはじめ、数多くの国際的な賞を受賞するなど、現在に至るまで日本には右に並ぶ者がないほどです。
その音世界に魅了された者は、国内は勿論のこと、海外にも数多く存在していました。
例えば・・・
●BEHIND THE MASK/MICHAEL JACKSON
この曲は、1979年に坂本龍一がYMO時代に作ったもの(作詞はクリス・モズデル)ですが、1982年にあのマイケル・ジャクソンがアルバム『スリラー』に収録(!)しようとカバー。しかし何らかの理由で収録が見送られてしまいました。
それを『スリラー』のレコーディングに参加していたキーボード奏者のグレッグ・フィリンゲインズ(後にロックバンド=TOTOにも加入する超一流セッションマン)が取り上げ、1984年に自らのソロ・アルバム『パルス』に収録。さらに、その直後にグレッグをバックバンドのメンバーに迎えていた“ギターの神様”ことエリック・クラプトンも自身のアルバム『オーガスト』でカバー。当時の来日公演でも披露されていました。
●BEHIND THE MASK/ERIC CLAPTON
2009年にマイケル・ジャクソンが急逝した後、未発表だったマイケル・ヴァージョンも世に出ることとなった次第(アルバム『MICHAEL』に収録)。
ここまで人気曲となった理由について、生前坂本本人は「何故だか分かりません」とも発言していたようですが、洋の東西を越えて魅了するチカラがあったのは間違いないですよね。
また、こちらの方とはこんなコラボをしていました。
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