日中韓4人組ガールズグループ「aespa」(エスパ)が1日、東京・代々木第一体育館で、初の単独ライブツアー「SYNK:HYPER LINE」の東京公演を開催した。アンコールでは8月5~6日に、海外アーティストデビュー後史上最速となる初の東京ドーム公演を行う事もサプライズ発表した。

悲鳴にも近い大歓声の中、4人が中央から登場。20年11月デビューの新人グループは、1曲目から勢いよくかっ飛ばす。昨年7月にリリースし、韓国で歴代最高(当時)初動売り上げとなる約142万枚を記録した「Girls」を披露した。

コロナ禍でMY(ファンの通称)と会えない期間が続いたが、その間、努力を重ねた。WINTER(22)のギター演奏、KARINA(22)NINGNING(20)のダンスブレーク。無数の炎柱をはじめとした特効も加わり、ライブ用のスペシャルパフォーマンスでMYの視線をくぎ付けにした。GISELLE(22)が「東京アーユーレディー?」とおあると、ボルテージはマックスだ。

ライブでは「Savage」など、全25曲を披露し約1万2000人のMYを魅了した。アンコールでは、GISELLEが「すごくすごく大切なお知らせがあるんですけど…」と切り出し、KARINAが東京ドーム公演をサプライズ発表。この日一番の大歓声が送られた。

この日がエープリルフールだったため、WINTERは「みなさん、これはうそではありませんよ」とちゃめっ気たっぷり。そして「今回のコンサートで歌った曲以外の曲もあるかもしれないし、ないかもしれないですね」とファンの心を揺さぶった。NINGNINGは「単独コンサートができるのは本当に光栄です」と感謝。KARINAは「東京ドームは席もたくさんあるから、MYもたくさん来られますね」とニッコリ。GISELLEが「みんな来てくださいね」と呼びかけた。

22年4月には、アメリカ最大規模の野外音楽フェス「コーチェラ」のメインステージにK-POPガールズグループで初めて招待された。同年8月の初来日ライブには、日本デビュー前にもかかわらず、4公演に約92万通の応募が殺到し、推定倍率約23倍となった。世界的活躍を見せる4人が、海外アーティストデビュー後史上最速で東京ドームに乗り込む。【佐藤勝亮】