二つの川に挟まれた東西約3キロの中州に、文化施設や歴史的建造物が集積する大阪・中之島。新たな美術館の開館でにぎわう「アートの島」で、アーティストらがその歴史や景観を見つめ直し、「もう一つの大阪」を探る試みが始まった。
行く川のながれは絶えずして――。鴨長明「方丈記」を歌うように朗読する女性の声が、国の重要文化財・大阪市中央公会堂のがらんとしたホールに響き渡る。100年超の歴史を誇る壮麗な建築と、万物の無常をうたうテキスト。その二つが奇妙に交ざり合い、唯一無二の情景が立ち上がった。
「NAKANOSHIMA PERFORMING SCAPE」は、アーティストでDOMMUNE主宰の宇川直宏とボーカリストのSalyuによる、川をテーマにした映像作品だ。大阪・中之島エリアの14の文化施設などがともに魅力向上に取り組む「クリエイティブアイランド中之島」。そのプロジェクトの一環として制作された。夜景を見下ろすホテルの最上階や、高層ビル群に沿って川面を進む船上など、水都のシンボルを舞台に三つの幻想的な音楽パフォーマンスが展開される。
川の分岐点に位置する中之島…
からの記事と詳細 ( 舞台空間になった水都のシンボル アーティストが見た中之島 - 朝日新聞デジタル )
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