東京都福祉保健局は22日、「認知症サポート医名簿」と「東京都かかりつけ医認知症研修修了者名簿」について、個人情報の漏えいが発生したと発表した。今後、再発防止に向け、より一層の情報管理を徹底する。【新井哉】 都は、認知症の本人・家族らが認知症の疑いや不安が生じた時の相談・受診先を探す際の利便性の向上を図ることなどを目的に、「認知症サポート医名簿」（約1,300人）、「東京都かかりつけ医認知症研修修了者名簿」（約1,900人）を、掲載者の同意を得た上で「とうきょう認知症ナビ」で公表している。 福祉保健局によると、本来であれば掲載者の所属医療機関などの所在地、電話番号を掲載しているが、「自宅住所または個人電話番号が掲載されている例」が14人分あった。 都は「認知症サポート医養成研修」と「東京都かかりつけ医認知症研修」の受講申込書に記載された情報を名簿に掲載して公表しているが、「公表に当たって同意取得を行う際に、その説明が十分でなかったため、自宅住所等の個人情報が公表されてしまった」「公表前に、都において名簿に記載された情報の確認・点検が不十分だった」と説明している。 15日までに両名簿の全件調査を行い、個人情報が掲載されていた全員に経緯などの説明とお詫びを行った。22日には、個人情報が掲載されていた14人の情報について、所属医療機関などの所在地・電話番号に修正した上で掲載を再開した。
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