食の管理体制は整備され、科学も進歩しているのに、「健康」や「安心」をうたう食情報に右往左往する――。消費生活コンサルタントの森田満樹さんは「食品安全に関する誤解は半世紀以上解けないまま」と言います。理由を聞きました。
肉の生食は? サプリは? 正しい知識学べぬまま
市民向けに食品安全や食品表示の情報を発信してきました。よく聞かれるのが「食品添加物入りの加工食品を食べ続けるとがんになるのですか」「何を食べれば健康になれますか」です。しかし、添加物は毎日一生食べ続けても影響が出ない量を科学的に確認したうえで、それよりもはるかに少ない量しか食品には含まれていませんし、反対に、食べるだけで健康になる食品など存在しません。
食の安全に関する知識は、私たちの食生活の基本です。にもかかわらず、食を科学的に見る意識はなかなか浸透しません。何が安全で、何を恐れるべきかをきちんと学ぶ場がないのです。
テレビでは、食中毒のリスク…
からの記事と詳細 ( 添加物食べ続けたら… 食情報のウソ・ホント 見抜くには - 朝日新聞デジタル )
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