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Tuesday, October 26, 2021

知人女性の車にGPS機器取り付け、位置情報2500回取得か…ストーカー規制法違反 - 読売新聞オンライン

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 GPS(全地球測位システム)機器を使って知人女性の位置情報を無断で取得したとして、新潟県警妙高署と県警子供女性安全対策課は26日、妙高市志、無職の男(46)をストーカー規制法違反(位置情報無承諾取得等)容疑で逮捕した。GPSの悪用は5月の同法改正で新たに規制されたばかりで、新潟県内での適用は初めて。

 捜査関係者によると、男は女性の位置情報を約2500回取得したといい、県警が余罪を調べている。

 発表によると、男は9月上旬、20歳代の知人女性の車に取り付けたGPS機器から、送信される位置情報を18回にわたって無断に取得し、新潟県の上越地方の商業施設などで女性を3回、つけ回した疑い。

 女性が外出先で頻繁に男を見かけることを不審に思って調べたところ、車底部にGPSが取り付けられているのを発見した。男は調べに対して容疑を認め、「(女性が)好きで何をしているのか知りたかった」と供述している。

 ストーカー規制法は、1999年に埼玉県桶川市で起きたストーカー殺人事件をきっかけに、2000年5月に制定された。その後も、ストーカーから殺人に発展した事件の発生やSNSの普及に合わせて改正が行われ、規制が強化された。

 改正前の同法では、「つきまとい」や、住居や勤務先、学校などでの「見張り」、ファクス・メールの「送信」が規制対象で、GPSで相手の位置情報を取得する行為自体を禁止する規定はなかった。

 近年はGPSを悪用したストーカー行為が横行。全国の警察では、GPSの悪用を「見張り」の一環とみなし、昨年6月までに計59件を摘発。県内でも数件を立件していた。

 だが、最高裁は昨年7月、別居中だった妻の車にGPSを取り付け、情報を取得した男の裁判で、こうした行為は「見張り」に当たらないと判断。これを受け、法改正の動きが進み、位置情報の無断取得などを禁じた改正法が今年8月に全面施行された。

 また、改正法では「見張り」の対象となる場所について、住居や勤務先、学校などの「日頃いる場所」のほか、スーパーなど「立ち寄り先」も追加。今回の事件では、男が商業施設などを訪れた女性をつけ回した行為でも立件の対象とした。

 県警幹部は「GPSの悪用という同様の被害を訴える声は多数あるが、全国でも摘発事例は少ない。しっかり証拠を集めて被害者を守りたい」と話している。

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