2021/09/05 10:08 ウェザーニュース
関東から東北の太平洋側の地震は比較的少なく、本州内陸部での地震が目立ちました。震度3以上の地震は2回発生しています。(8月30日~9月5日10時の集計)
群馬県北部では栃木県との県境近くの浅い領域で時々地震が発生し、2001年にはマグニチュード5.2の少し規模の大きな地震が起きたこともあります。
群馬県北部には片品川左岸断層の存在が知られていて、政府の地震調査研究推進本部によると、平均の活動間隔は5200~8100年程度と推定されています。過去の活動はあまりわかっていないものの、今後30年の発生確率は0.4~0.6%以上、想定される規模はマグニチュード6.7程度としています。
群馬県では県内を震源とした地震では被害地震は近年発生していないものの、平成16年(2004年)新潟県中越地震や平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)など、周辺で発生した地震で被害が起きています。
広島県北部では今回の震源の南西側の領域で時々大きな地震が発生しており、2011年にはマグニチュード5.4で最大震度5弱、少し遡って1930年にはマグニチュード6.1の地震の記録が残っています。
島根県との県境に近い今回の震源付近に知られている活断層はないものの、過去の大きな地震が起きている三次市周辺には活断層の存在が考えられてます。
広島県の被害地震は内陸よりも沿岸部で発生するものが大半です。内陸部での直下型地震も心配ではありますが、安芸灘などで起きる地震に注意しておく必要があります。
八丈島近海を震源とするマグニチュード5以上の有感地震は2016年7月以来です。防災科学技術研究所による速報解析では南西ー北東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。八丈島近海ではこの地震の前の15日(木)の深夜に震度1の地震があり、16日(金)~17日(土)にかけてはマグニチュード4前後の地震が多く発生しています。
八丈島の沖合で発生する地震としては、東方沖のプレート境界型が多く、最近では2009年にマグニチュード6.6、最大震度5弱の地震が起きました。今回のような八丈島の西側は深さ200km前後の深発地震が比較的目立ち、浅い所の強い地震は時々マグニチュード5クラスが発生している状況です。
太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。
日本時間の31日(火)昼頃にニュージーランドの北のケルマディック諸島近海でマグニチュード6.3の地震が発生しました。ニュージーランドからケルマディック諸島周辺は、太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込むプレート境界です。
マグニチュード7を超える規模の地震が頻発しており、今年の3月には今回の震源近くでマグニチュード8.1の巨大地震が発生しました。地震のメカニズムも西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と一致しており、余震もしくは一連の活動と考えられます。
地震は均等な間隔で起きるわけではなく、多い時期と少ない時期を繰り返します。今年の傾向を見ても、5月はマグニチュード6.5以上の発生が6回でしたが、6月はわずか1回、7月も3回に留まっていました。
地球規模の活動は人間の時間軸に比べて、長いスパンで動いています。月ごとや年ごとの変化は微妙な揺らぎに過ぎません。常日頃からの備えがやはり重要になります。
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
からの記事と詳細 ( 週刊地震情報 2021.9.5 群馬県北部を震源とする5年ぶりの震度3の地震 - ウェザーニュース )
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