2021/07/25 10:08 ウェザーニュース
この1週間で国内で観測された地震回数は前週よりも少ない水準です。本州内陸部での地震が目立ち、石川県能登地方や福島県会津地方で地震が頻発しています。震度3以上の地震は発生していません。(7月19日~25日10時の集計)
ここ1ヶ月ほど能登半島の北東部では地震が多く発生しており、7月11日に最大震度4、6月26日に震度3の地震が起きました。微小な地震を含めると2018年頃から回数が増え始め、今年になって範囲を広げるような形でさらに増加しています。能登半島を震源とする震度1以上の地震は去年が13回、今年は7月24日の時点で16回とそれを上回る状況です。
今年に入ってから4月前半までは富山湾側で地震が目立っていましたが、4月後半以降は日本海側が地震の中心となっています。前述の震度3、震度4も日本海に近いエリアです。
能登半島の北東端では近年は大きな地震が起きていないものの、1729年にはマグニチュード6以上の地震が起きたとされています。今後の活動に変化がないか注意が必要です。
今回の地震が発生した岐阜県と長野県の県境付近では去年4月~5月にかけて地震活動が活発になり、最大震度4の地震が起きています。今の所、18時07分以降に有感地震の発生はありませんが、今後の活動に変化がないか注視が必要です。
八丈島近海を震源とするマグニチュード5以上の有感地震は2016年7月以来です。防災科学技術研究所による速報解析では南西ー北東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。八丈島近海ではこの地震の前の15日(木)の深夜に震度1の地震があり、16日(金)~17日(土)にかけてはマグニチュード4前後の地震が多く発生しています。
八丈島の沖合で発生する地震としては、東方沖のプレート境界型が多く、最近では2009年にマグニチュード6.6、最大震度5弱の地震が起きました。今回のような八丈島の西側は深さ200km前後の深発地震が比較的目立ち、浅い所の強い地震は時々マグニチュード5クラスが発生している状況です。
太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。
日本時間の22日(木)早朝にパナマの沖合でマグニチュード6.7、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。震源が浅かったものの、地震のメカニズムが横ずれだったこともあり、津波は発生していません。この付近では4日前の18日(日)にもマグニチュード6.1、深さ約9kmと推定される地震が起きています。
パナマの沖合はカリブ海側のカリブプレート、太平洋側のココスプレート、ナスカプレートの3つのプレートがひしめき合っています。18日(日)の地震と同様にココスプレートとナスカプレートの境界付近で発生し、メカニズムも似通っていることから、同じタイプの地震と考えられます。
この領域は巨大な地震の発生はあまり見られず、マグニチュード6クラスの地震がしばしば起きています。今回のマグニチュード6.7は比較的大きな規模です。
規模はそれほど大きくなく、震央付近では日本の震度階級で震度2程度に相当する揺れになったと見られます。日本時間の8日(木)朝にかけて継続し、マグニチュード1以上の地震は100回以上に達しました。
ロサンゼルスなどカリフォルニア州では長大なサンアンドレアス断層がよく知られていますが、今回の震源域はそれよりも少し南に離れた領域です。地震のメカニズムもサンアンドレアス断層付近で多く見られる横ずれ型ではなく、逆断層型と解析されています。地震が集中した地域では小規模な断層帯がいくつも分布しており、これらの活動が関連していると考えられます。
この小規模な断層帯周辺でも過去に大きな地震が発生したケースは見られ、今回の震源より少し北西側では1994年にマグニチュード6.7が起きています。ノースリッジ地震と呼ばれる地震で、ハイウェイが崩壊するなど建築物に大きな被害が発生し、50人以上の方が亡くなりました。
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
からの記事と詳細 ( 週刊地震情報 2021.7.25 石川県能登地方の地震活動続く 4月後半から活動域に変化 - ウェザーニュース )
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