(情報を追加しました)
[東京 4日 ロイター] - 政府が新型コロナウイルスワクチンを職場で打つことを認めたことで、「職域接種」に向けた取り組みを打ち出す企業が相次いでいる。対象を自社の社員に限らず、取引先や地域住民などに広げようとする動きもあり、接種ペースの底上げにつながることが期待される。
政府は1日100万回の接種を目標とする一方、足元のペースは40万回程度にとどまる。職域接種の開始は今月21日だが、高齢者向けが早期に完了する見込みであれば、各自治体の判断で前倒しもできる。モデルナ製ワクチンを使用する。
主な企業の取り組みは以下の通り。
〇サントリーホールディングス
21日から国内の各事業所で順次開始。対象は国内グループ会社の従業員約1万9000人とその家族。従業員の接種は勤務時間扱いとし、副反応が出た場合は有給休暇を付与。
〇大和証券グループ本社
21日から9月末にかけて実施。まずは東京、神奈川、千葉、埼玉に勤務する社員とその家族およそ1万4000人のうち、希望者が対象。その他の地域は体制が整い次第、通知する。グループの産業医、看護師、提携先の医師、看護師などが運営に当たる。
〇アイリスオーヤマ
21日から全国の主要拠点で実施。国内で勤務するアイリスグループの従業員と家族のうち、希望者が対象。地域住民への接種も検討。
〇パナソニック
首都圏、大阪、福岡、滋賀の事業所は21日から実施。その他拠点は各自治体と連携し、速やかに検討・判断する。自社の社員と協力会社の従業員から接種し、社員の家族や地域住民に対象を広げるかどうかは進ちょくを見て検討。
〇日産自動車
実施する方向で検討中。対象者の範囲や開始時期など詳細は今後決める。
〇ソニーグループ
政府の指針が発表され次第、対応する前提で準備中。社内の産業医をはじめ、医療職で対応できる現状の診療体制を前提に計画していく。
〇みずほフィナンシャルグループ
実施する方向で検討中。対象者の範囲などの詳細は未定。
〇野村ホールディングス
実施に向け準備中。
〇ホンダ
具体的に検討を始めており、近隣住民や従業員の家族なども含めた対象者の範囲や接種の順番は今後決める。ワクチン休暇も設ける方向で検討している。
〇イオン
検討中。ワクチン接種については全従業員に推奨する目的で、勤務扱いとすることを決めている。
〇ANAホールディングス
21日開始を目指し、国際線に従事する操縦士と客室乗務員から接種することを検討。
〇トヨタ自動車
スポーツセンターなど同社の関係施設を接種会場に提供、産業医、看護師、会場運営スタッフを会場に派遣。
〇ソフトバンクグループ
子会社が医療従事者向け接種会場をWeWork乃木坂に設置、一般向け接種の開始も検討中。
〇楽天グループ
神戸市等と連携し、ヴィッセル神戸のホーム、ノエビアスタジアム神戸に大規模接種会場を設置。
〇GMOインターネット
本社、地方拠点で社員に接種。取引先や地域住民に対しても接種を行う方向で検討中。
からの記事と詳細 ( 情報BOX:21日から企業でワクチン接種、地域住民の受け入れも検討 - ロイター (Reuters Japan) )
https://ift.tt/2SWuOXs
No comments:
Post a Comment