2021/06/27 10:27 ウェザーニュース
この1週間で国内で観測された地震回数は前週に比べるとやや少ない水準です。北海道から関東の太平洋側で地震が目立ち、西日本でも内陸部の所々で発生が見られています。震度3以上の地震は2回発生しました。(6月21日~6月27日10時の集計)
熊本地方を震源とする最大震度3以上の地震は6月8日以来で今年に入り6回目です。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。今回の震源は3月20日に起きた地震とほぼ同じ領域です。2016年に発生した熊本地震の発生域の一番南側で日奈久断層帯の近くになります。
能登地方を震源とする最大震度3以上の地震は去年4月6日以来です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
能登半島の北部には沿岸部にいくつかの断層があると考えられています。今回の地震が発生した東側ではあまり大きな地震がないものの、西側ではしばしばマグニチュード5クラスの地震が起きており、去年の3月13日にはマグニチュード5.5、最大震度5強の地震が発生しました。能登半島の沖合を震源とする地震も多く、油断のできない地域です。
今回の地震は深さ100km以上のいわゆる「深発地震」です。震度分布を見ると、震央からかなり離れた群馬県や栃木県でも震度2の揺れを観測しています。震央付近で揺れが強く、離れるに従って弱くなる浅い地震に比べ、広範囲で同じような揺れとなる特徴が現れています。
関東では時々こうした深発地震が発生しており、2020年5月には神奈川県西部でマグニチュード4.0、最大震度2の地震が起きました。過去にはマグニチュード6クラスの地震が発生した記録もあり、そうした場合は震度4ないしはそれ以上の揺れに見舞われることになります。
太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。
日本時間の21日(月)2時05分頃、ニュージーランドの北のケルマディック諸島近海でマグニチュード6.5の地震が発生しました。島には強い揺れは伝わらず、津波の発生もありませんでした。全世界でマグニチュード6以上の地震が発生するのは、日本時間の6月3日以来18日ぶりのことです。
ケルマディック諸島近海では今年3月上旬に地震が多発し、マグニチュード8.1の大きな地震も発生しました。4月にもマグニチュード6クラスの地震は何度か発生しましたが、5月以降は落ち着いた状態が続いていました。
規模はそれほど大きくなく、震央付近では日本の震度階級で震度2程度に相当する揺れになったと見られます。日本時間の8日(木)朝にかけて継続し、マグニチュード1以上の地震は100回以上に達しました。
ロサンゼルスなどカリフォルニア州では長大なサンアンドレアス断層がよく知られていますが、今回の震源域はそれよりも少し南に離れた領域です。地震のメカニズムもサンアンドレアス断層付近で多く見られる横ずれ型ではなく、逆断層型と解析されています。地震が集中した地域では小規模な断層帯がいくつも分布しており、これらの活動が関連していると考えられます。
この小規模な断層帯周辺でも過去に大きな地震が発生したケースは見られ、今回の震源より少し北西側では1994年にマグニチュード6.7が起きています。ノースリッジ地震と呼ばれる地震で、ハイウェイが崩壊するなど建築物に大きな被害が発生し、50人以上の方が亡くなりました。
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
からの記事と詳細 ( 週刊地震情報 2021.6.27 26日(土)未明に熊本県と石川県で立て続けに震度3 - ウェザーニュース )
https://ift.tt/3A2GvNz
No comments:
Post a Comment