県は２０日、新型コロナウイルス変異株に感染した６６人分の個人情報を含むファイルを県内市町村に送る電子メールに誤って添付し、送信していたと明らかにした。１７日に市役所や町村役場に送信し、県地域振興局の指摘で約１時間後に判明。県はメールの削除を依頼し、全市町村が削除したことを確認したという。
県はこの日の記者会見で、市町村から外部への情報流出はないと説明。送信時に複数人での確認を怠っていたとして謝罪した。
県によると１７日午後、県内全７７市町村への情報提供として、ホームページに掲載しているプレスリリースと同内容の変異株感染情報をメールに添付して送信。その際、感染者の氏名や居住市町村、職業などを記載したまま送った。本来は個人情報を削除して送ることになっていたが、中身を確認していなかった。
県は市町村のメール削除は１９日午後１時半までに終えたとしている。再発防止のため変異株関連のメール送信をやめ、市町村にはホームページを確認してもらうようにする。発表が２０日になったことについては、誤送信の範囲が行政機関に限られさらなる流出の可能性が低く、メール削除を優先したとしている。
県はファイルに個人情報が記載されていた感染者に手紙で謝罪することを検討中。布山澄・危機管理防災課長は「県が保有する個人情報の取り扱いで心配を掛けることになった。再発防止に努めたい」としている。
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