ジョン・ボン・ジョヴィが、20歳のときコネがあるわけでもないラジオ局の門をたたき、デビューのチャンスを掴んだという逸話を語り、若いアーティストたちへ「工夫して自分なりのやり方を見つけろ」とのアドバイスを送った。
MSNBCのインタビュー・シリーズ『Mavericks with Ari Melber』で、音楽業界に参入しようとする若いアーティストたちへの助言を求められたジョンは、こう話した。「僕はすごくユニークな方法でレコード契約を交わした。よく思いついたなって思うよ。“音楽業界で最も孤独なのは誰だ?”って考えたんだ。僕の答えは“DJ”だった。それで、開設したばかりのラジオ局へ行き、扉を叩いた。僕にとってはラッキーだったが、まだ新しくて受付係がいなかったんだ。DJが出てきて、ちょっと待つよう言われた。彼、放送中だったからね。それでコマーシャルのとき出てきた彼に、話がしたい、いくつか曲があるんだって言ったんだ。その1つが“Runaway”だった。彼は、放送終わるまで待って、そうすれば話せるって言ってくれた。結果、あの曲がニューヨーク・シティのラジオ局でかかったんだ。バンドもなければレコード契約もなく、マネージャーもいなかった。20歳の若造が扉を叩いたんだよ」
「それから37年が経ち、いまの子にはインターネットがある。だから、彼らは工夫して自分なりのやり方を見つける必要がある。突出する何かユニークなことを考えないとね。才能があるキッズ、才能があるソングライターはたくさんいるんだから。他人と差をつけるためには違うことを考えないと。37年前の僕のように、自分のDJ、自分のやり方を見つけて欲しい。それは可能だよ。それと、一時の流行に流されるな。それを追いかけるころには、トレンドは変わっているから。自分自身でいなきゃいけない。これが、僕がラッパーやポップ・アーティスト、ダンス・バンドとコラボしない理由だよ」
「Runaway」は1983年にラジオで流され、翌年、ボン・ジョヴィのデビュー・シングルとしてリリースされた。
Ako Suzuki
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