2021/02/14 10:42 ウェザーニュース
この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると増加しています。震度3以上の地震は5回で、福島県沖の地震では国内で1年8か月ぶりとなる震度6強を観測しました。福島県沖を始めとして太平洋側での地震が目立ちます。(2月8日~14日10時の集計)
国内で震度6強以上の揺れを観測するのは、2019年6月18日の山形県沖の地震以来です。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、震源の深さや断層の方向などから沈み込んでいる太平洋プレートの内部で発生したと推定されます。
また、長周期地震動と呼ばれる波長の長い揺れも広範囲で観測され、福島県中通りでは最も強い「階級4」となりました。「階級4」ではビルなどの建物の中で、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。」状況が想定されています。
14日(日)10時時点で余震活動はそれほど活発ではなく、震度3の観測はマグニチュード7.3の地震の発生から28分後と43分後の2回のみです。ただ、地震発生から1週間程度は強い揺れに見舞われる可能性がありますので、室内の片付けなどを行う場合は、揺れた時すぐに安全を確保できるようにしてください。
また、急な斜面では土砂災害、積雪の多い地域では雪崩にも注意が必要です。
鳥島近海は太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込んでいる伊豆・小笠原海溝に近く、しばしば大きな地震が発生します。プレート境界に近い所で発生する震源が浅いタイプと、少し離れた所で起きる震源が深いタイプに大別されます。
今回と同じような浅いタイプで最も強い地震は、詳しい記録が残る1919年以降に限ると、2006年に発生したマグニチュード6.8です。この地震では小さいながらも津波が発生し、伊豆諸島・三宅島で最大16cmを観測しました。また、1984年にはマグニチュード5.9の比較的小さな規模で津波が発生した記録が残っています。
大きな揺れを伴わずに津波を引き起こす、”津波地震”と呼ばれるケースがあるため、注意が必要な震源域です。
太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。
日本時間の10日(水)夜に南太平洋・ローヤリティー諸島の南東沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。今年に入ってからは全世界で最も規模の大きな地震です。南北方向に圧力軸を持つ逆断層型のメカニズムと解析され、深さが約10kmと浅かったこともあり、津波が発生しています。
津波のエネルギーが最も伝わりやすい方角に当たったバヌアツのタンナ島では津波の高さが0.78mに達し、そのほか、ニュージーランドやニューカレドニアなどで津波を観測しています。幸い被害を及ぼすような津波にはならず、震源が島から少し離れていたため、揺れによる影響も出ていません。
震源付近では7日(日)にマグニチュード5クラスの地震が発生し、直前にはマグニチュード6クラスの地震が数回起きていました。本震と見られるマグニチュード7.7の地震の後も余震が頻発している状況です。
この領域はオーストラリアプレートと太平洋プレートの境界に当たり、地震活動が活発です。最近では2018年に少し北西側でマグニチュード7以上の地震が2回発生。少し古いもの1920年にマグニチュード8.1の記録が残っています。
この付近は南極プレートとスコシアプレートと呼ばれる小さなプレートの境界に当たり、時々大きな地震が発生します。去年11月にマグニチュード6.0の地震が起きており、1971年にはマグニチュード7.0の記録が残っています。
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
からの記事と詳細 ( 週刊地震情報 2021.2.14 13日(土)夜に福島県沖でM7.3 最大震度6強を観測 - ウェザーニュース )
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