2021/01/10 10:37 ウェザーニュース
この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると大きく減少しました。震度3以上の地震は発生していません。この期間は東北太平洋側での地震がやや目立ちます。(1月4日~1月10日10時の集計)
それぞれの地震の震源は少しずつ離れているものの、いずれも2010年に発生した超巨大地震の余震域で、活動の一環と考えられます。
三陸沖を震源とする地震は陸地から少し離れていることもあり、規模の割には陸地での揺れは大きくありません。この領域で震度3以上を観測する地震は2019年11月29日のマグニチュード5.6が最後です。
ただ、こうした陸地から遠い震源で強い地震が発生した場合は、揺れが小さいにも関わらず、津波が発生するケースがあります。1933年の昭和三陸地震や1896年の明治三陸地震など大きな被害を引き起こした地震もあり、特に長い時間に渡ってゆらゆらとした揺れを感じるような時は、地震や津波の情報を念のため確認する習慣を持っておくと良さそうです。
去年12月18日に発生したマグニチュード5.0で最大震度5弱を観測した地震の震源と非常に近く、一連の活動の一環と考えられます。
年末になって活動が落ち着いていた所で発生し、発生後の数時間程度は震度1を観測するような地震が相次ぎました。2日(土)以降も弱い地震の発生は続いており、震源に近い利島や新島などは念のため注意が必要です。
今回の地震は、千島海溝から北西に向かって沈み込む太平洋プレートの深部で発生した地震とみられます。
太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。
前述した2013年にオホーツク海で発生したマグニチュード8.3の地震では、最大震度こそ3に留まったものの、震度1以上の揺れは九州まで到達しました。深発地震でも規模が大きくなると揺れの影響が出てきますので、油断が出来ません。
日本時間の1月8日(金)にケルマディック諸島近海でマグニチュード6.3の地震が発生しました。深さが約224kmの深発地震だったため、震央周辺でも強い揺れにはなっていません。また、その2日前の6日(水)にもマグニチュード6.2の地震が起きています。こちらの地震は深さが約26kmと浅い地震です。
2つの地震の震央は近いものの、深さが大きく違いまったく違う地震です。メカニズムも8日(金)の深発地震が正断層型だったのに対し、6日(水)の浅い地震は逆断層型でした。
ケルマディック諸島付近は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に当たるため地震が多く、複雑なテクトニクスとなっているため、様々なタイプの地震が発生します。
今回の震源はアナトリアプレートの西側の領域にあたり、南北に引っ張られる動きをしていると考えられています。地震のメカニズムは南北方向に張力軸を持つ正断層型と解析され、考えられている動きと調和的です。2017年に同じトルコ西岸で発生したマグニチュード6.6の地震も正断層型と解析されています。
マグニチュード5を超えるような余震が発生しており、救出・復旧活動への影響やダメージを受けた建物の新たな倒壊などが心配されます。
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
からの記事と詳細 ( 週刊地震情報 2021.1.10 三陸沖でM5近い地震が3回発生 強い揺れの観測はなし - ウェザーニュース )
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