副大統領時代の首席補佐官も務めたクレイン氏=ロイター
【ワシントン=永沢毅】米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領は11日、大統領首席補佐官に副大統領時代の首席補佐官であるロン・クレイン氏(59)を内定したと発表した。政権運営の要となる重要ポストで、新型コロナウイルス対策などの陣頭指揮を執る。
クレイン氏はバイデン氏の長年の側近の一人で、選挙戦でシニアアドバイザーを務めた。ゴア元副大統領の首席補佐官も務め、議会での経験も長いとされる。同氏は声明で「彼の経験と能力はこの危機の際に米国を再び束ねるために必要とするものだ」と称賛した。
クレイン氏も「才能があり、多様なチームを結成するために手助けするのを楽しみにしている」と表明した。
大統領首席補佐官は連邦政府の司令塔であるホワイトハウスの運営を仕切る最重要ポストの一つで、大統領の長年の側近が就くケースが多い。大統領の面会相手を調整したり、政策実現の司令塔になったりする。影響力は閣僚を超え、就任に議会の承認は不要だ。
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