2020/10/31 08:41 ウェザーニュース
台風20号は発達しながら西寄りに進み、台風19号に比べると少し北よりに進む可能性があります。今後の進路の変化に注意が必要です。
19号はフィリピンの東の海上を西寄りに進んでおり、今後は11月1日(日)に「非常に強い」勢力でフィリピンに接近、上陸するおそれがあります。進路に当たる地域では暴風雨による被害に警戒が必要です。
▼台風19号 10月31日(土)6時
存在地域 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 西南西 20 km/h
中心気圧 915 hPa
最大風速 60 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 85 m/s
▼台風20号 10月31日(土)6時
存在地域 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 30 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s
最大瞬間風速 25 m/s
そのため、2つの台風は今後も発達・維持を続ける見込み。20号は11月5日(木)には非常に強い勢力になると予想されています。
台風がこのような進路をとるのは太平洋高気圧の偏りが影響しているものとみられます。夏の日本を覆う太平洋高気圧は既に本州の南へ離れていますが、今年は平年よりも西方向に大きく張り出している状況で、フィリピン付近で発生した台風が北上しにくくなっています。そしてこの太平洋高気圧の周囲の風の流れに乗って、フィリピン付近の緯度のまま西に進むことが多いというわけです。
こうした状況は11月にかけても続く見込みで、台風が発生しても日本には接近しにくいとみられます。一方で、10月上旬からたびたび大雨に見舞われているベトナムなどは台風の影響を受けやすい状況が続き、被害の拡大が懸念されます。
台風20号は、19号よりもやや北側を進む予想で、2日(月)以降はフィリピンの東の海上で速度を落とすと見られます。その後は予報円が大きいことからもわかるように、今の段階では進路がまだ定まっていない状況です。最新情報をこまめに確認して、今後の進路の変化に注意してください。
例年は11月でも2~3個の台風が発生しますので、南の海の台風シーズンはまだ終わりとは言えません。
台風19号の名前「コーニー (Goni / 고니)」は韓国が提案した名称で、白鳥(コハクチョウ)のことを意味する韓国語からとられています。
台風20号の名前「アッサニー (Atsani)」はタイが提案した名称で、雷のことを意味する言葉です。
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October 31, 2020 at 06:41AM
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