2020/09/04 09:59 ウェザーニュース
中心気圧が925hPa、中心付近の最大瞬間風速は70m/sと急速に勢力を強めている状況です。衛星画像では台風の目がはっきりと現れ、中心付近に非常に発達した雲が密集しており、顕著な発達の様相を示しています。
九州北部の五島列島付近に達する7日(月)9時でも「非常に強い」勢力で、中心付近の最大瞬間風速が65m/sと、あまり衰えない予想です。
接近時の勢力は過去最強クラスで、特別警報の発表基準に達するほどです。これだけの勢力で近づけば上陸しなくても、甚大な被害につながる危険性が高まります。最悪の事態に備え、極力早めに台風への備えを行うようにしてください。
▼台風10号 9月4日(金)9時
存在地域 日本の南
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 西北西 15 km/h
中心気圧 925 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
昨年、千葉県で大規模停電を引き起こした台風15号の際は瞬間風速で50~60m/sの風が吹きました。今回の九州では同様、もしくはそれ以上の暴風が吹き荒れ、大規模な停電や建物の倒壊などの危険性があります。
ウェザーニュースによる「停電リスク予測」では、九州全域や中四国の西部で停電の可能性があり、特に沿岸部でリスク高くなっていることがわかります。
(過去の台風の際にウェザーニュースのアプリユーザーから得られた停電報告と、気象観測機の風速データの相関関係を分析した結果を元に計算したものです。)
顕著な高潮は、高波と違い海の水が大量に陸地に押し寄せ、津波のような影響が出ます。九州では1999年の台風18号により熊本県で多くの方が亡くなる高潮被害を経験しています。
台風の中心が近くを通るほど、高潮の影響が大きくなりますので、必ず最新の予想進路を確認してください。
近畿地方で顕著な暴風、高潮の被害を引き起こした2018年21号以上の勢力が予想されているため、それだけ被害が大きくなってもおかしくありません。
沖縄や奄美では出来れば今日4日(金)まで、九州でも明日5日(土)までには備えを済ませるようにしてください。
台風10号の名前「ハイシェン(Haishen / 海神)」は中国が提案した名称で、文字通り海の神という意味です。
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
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September 04, 2020 at 07:59AM
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台風10号は猛発達し中心気圧925hPaに 九州接近時の最大瞬間風速は60~70m/s - ウェザーニュース
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