【シリコンバレー=奥平和行】米アップルと米グーグルは4日、共同で開発を進めているスマートフォンを使って新型コロナウイルス感染者との濃厚接触を検知するシステムについて、対応アプリを位置情報サービスと連携させることを禁じるなどの方針を示した。プライバシー保護と有効性を両立し、各国の保健機関の取り組みを後押ししたい考えだ。
両社はシステムの有効性とプライバシー保護の両立を目指している。
両社の開発する技術に対応したアプリのイメージ
両社は4月10日に新型コロナ対策で協力する方針を公表している。合計するとスマホの基本ソフト（OS）でほぼ100%の世界シェアを握る両社が近距離無線規格「ブルートゥース」を活用して基盤となる技術を開発。保健機関が実際のアプリの開発やシステムの運用を担う枠組みだ。
プライバシーに配慮して当初から全地球測位システム（GPS）などの情報は使わない計画だったが、4日には新たな指針を示してシステムの設計を担う保健機関にも開発するアプリと位置情報サービスの連携を禁じることなどを盛り込んだ。
両社の開発する技術を活用したアプリの開発は保健機関に限るほか、アプリの利用開始時や検査で陽性の結果を受け取って通知する際に、利用者の同意を得ることを求める。データ収集を最低限にとどめることや、アプリの利用促進や乱立による有効性の低下を防ぐため原則として「1国1アプリ」とすることも明記した。
同日には保健機関がアプリ開発に利用することを想定し、サンプルとなるソースコードの提供を始めた。アプリの画面イメージも公表し、開発者や利用者の理解を深めたい考えだ。5月中に第1弾として各OSに対応したアプリを連携させる仕組みの提供を始め、数カ月以内にOSに基本的な検知機能を組み込む予定だ。
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May 05, 2020 at 02:29AM
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新型コロナ:Apple・Googleのコロナ対策アプリ 位置情報との連動禁止 - 日本経済新聞
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